ローソンの「だけ弁当」、次はミートボール セブンやファミマが追随しないワケ

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 今年6月にローソンストア100から発売された「ウインナー弁当」は、4カ月で50万個を売り上げるヒットを記録した。ケチャップのかかったウインナーが5本に、ごま塩ご飯、少々のパスタというシンプルな中身で、価格は200円(税別、以下同)。11月10日からは、第2弾として「ミートボール弁当」が登場するという。消費者の“こういうのでいいんだよ”を突いた商品といえるが、なぜライバルは追随しないのか。

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「ウインナー弁当」ははじめ、関東エリアのローソンストア100でのみ販売された。SNSでの反響を受け、8月には全国のローソン100で取り扱うように。そして10月から、関東エリアの“普通の”ローソンで販売されるようになったという経緯がある。

「総菜や飲み物、小ぶりのサラダを足しても、ワンコインで収まる価格であることが、まず人気のひとつ。もうひとつは、小食の女性や高齢者などのニーズを満たす量だったことがウケたみたいですね。新たに出る第2弾も、パスタが敷かれたうえにミートボールが6つ並び、あとはごはんだけと、基本的には同じ構成です」(業界誌記者)

 ミートボール弁当は、いきなり全国のローソンストア100で販売されるというから、高い期待がうかがえる。こちらも反響があれば、ウインナー弁当同様、ローソンで販売される日が来るかもしれない。

 そこで気になるのが、ローソンのライバルであるセブン-イレブン、あるいはファミリーマートで、こうしたリーズナブルな「だけ弁当」を販売する可能性はあるのか、という点だ。コンビニコーヒーしかり、サラダチキンしかり、ヒットした商品が生まれれば他社が追随するのは、業界の常である。素人目には、作るのもそう難しくはなさそうだ。

 だが、かつてローソンで商品開発に携わり、現在はマーケティングアナリストとして活躍する渡辺広明氏は「他社ではなかなかやりにくいと思います」として、2つの理由を挙げる。

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