小室圭さん・眞子さんを狙うNY「パパラッチ」事情 実は彼らより警戒した方がいい“難敵”

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パパラッチは最高のSP!?

 撮影写真はフォトエージェンシーに登録される。それを世界中の新聞や雑誌社が閲覧し、記事に添えるため写真を購入する。

「著名人の記事を作る際、彼らのプライベートな近影を撮った写真が重宝されるわけです。奇行の写真は、普通の記事にはかえって使いにくいものです。レストランを出入りしている写真なら、どんな記事でも大丈夫です。ニュース価値は低いので、1枚の使用料は数万円程度、そのうち60%をカメラマンが取ります。もちろん売れなければ0円です」(同・デーブ氏)

 1枚の使用料が数万円は安い、と思った方もいるだろう。セレブが自らSNSで配信したり、メディアが量産重視のネット展開にシフトしたことで、写真使用料の単価は下がっている。パパラッチの黄金時代は終わっているのだ。

 とはいえ、被写体がハリウッドスターといった著名人になると、話は違ってくる。全世界のメディアが記事を作成しているため、100社単位の使用申請もあり得るのだ。1枚の使用料は万円単位でも、100社が買えば百万円台になる。

「セレブとパパラッチは友好的な関係であることが珍しくありません。まず、移動の際に顔見知りのカメラマンに取り囲まれるのは、警備の面からも役に立ちます。ストーカーに狙われるより、パパラッチに狙われたほうがよほど安全です」(同・デーブ氏)

 パパラッチは不審者からスターを守る“盾”になっていると考えることもできるわけだ。

誰が写真を買うか?

「パパラッチから狙われるのは、その著名人が依然として人気があることの証明でもあります。撮った写真は全世界に配信されるので、彼らが宣伝を担当しているとも言えるでしょう。スターのために、彼らが向かうレストランの駐車場を取っておいたり、よい写真が撮れれば引き延ばしてプレゼントしたりするような人間関係が生まれることも、実はよくある話なのです」(同・デーブ氏)

 眞子さんの場合はどうだろうか。ニューヨークのレストランに出入りする写真をパパラッチが撮ったとしたら、日本以外の国で購入しようとするメディアはあるだろうか?

「日本ですと、たとえレストランの出入りという穏やかな写真でも、批判される恐れがあります。テレビ局も新聞社もパパラッチの写真は使わないでしょう。雑誌メディアは買うかもしれませんが、予算は限られています。パパラッチからすれば充分な報酬は期待できません」(同・デーブ氏)

 金にならない写真を撮るプロはいない。どうやらパパラッチが、わざわざ眞子さんを標的にする可能性は今のところは低そうだ。

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