涙の謝罪で復帰宣言の木下優樹菜が実は“芸能界向き”な理由 懲りないメンタルと男性選びの才覚

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SNSが後押し カジュアル化する謝罪と「ゆる引退」

 SNSの普及も、復帰を後押ししたといえる。誹謗中傷の温床とされるが、悪いことばかりでもない。後ろ暗いことがあるタレントたちが、カジュアルかつ穏便に禊を済ませる場所としても活用されている。ステマ疑惑のあったフジの女子アナや、騒音トラブルが報じられたコムドットも、釈明の場にインスタを選んだ。当のユッキーナさんも、騒動当初はインスタに謝罪文を載せるにとどめていた。

 疑惑がかけられているけど、自分は潔白。だからわざわざ会見を開く必要もないし、下手に揚げ足をとられるような真似はしないからね――そう考えるタレントたちにとっては、一方的な発信が成り立つ、実に便利なツールなのだろう。ゆるく謝罪してゆるく復帰するということが、以前よりもラクにできるようになったといえる。

 そもそも引退が惜しまれる人こそが本当の芸能人ともいえる。山口百恵さんしかり、堀北真希さんしかり、安室奈美恵さんしかり。かつて安室ちゃんが引退を発表した時、ユッキーナさんも涙ぐむ動画を投稿していた。憧れの人のように引退を貫くことはなかったが、それは最強の一般人という称号を捨てることでもある。低評価だらけの最弱の芸能人というマイナススタートから、どこまで持ち直せるだろうか。

冨士海ネコ

2021年11月5日掲載

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