「選挙特番」総まくり 「太田光」自滅で視聴率は「有働」、密かに株を上げた意外な勝者は?

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トップは日テレ

 SNSではこんな声が上がっていた。

《選挙特番に太田光を出したTBS、本当に酷い。要点をまとめて喋れない芸人を扱いきれないアナウンサーがオロオロしながらやってたが、これが報道のTBSのやる事か?何なんだ?生放送であれはやめて欲しい》

《結局のところ毒舌キャラってのは相手によって臨機応変に手口を変える判断力とそれを支える豊富な知識があって初めて成り立つもので、そうでない人が演じたところでただ悪口をベラベラとまくし立てる不愉快な奴にしかならないんだよな》

《というか太田をメインにしたTBSは馬鹿なの?》

 散々な言われようだ。

「おそらく太田は気合いが入りすぎて、時間や相手も見えなくなっていたのでしょう。暴走した末の自滅でしたね。相方の田中裕二がいれば、まだ暴走を止められたかもしれません」

 結局、民放トップは日テレ「zero選挙2021」だった。

「TBSに呆れてチャンネルを変えると、隣の日テレでは見やすい画面の中、有働アナが的確で、失礼もなく、中継も時間ピッタリで終わらせるスゴ技を披露していました。そこに櫻井の親近感が加わって、他を圧倒したのだと思います」

第2部でフジが猛追

 2位に付けたのは、テレ東「池上彰の総選挙ライブ」だった。

「前回の総選挙までの民放1位から落ちたものの、番組作りの面白さは今回も健在でした。政治家のプチ情報は他局が真似するようになりましたが、本家テレ東はそれを現場記者のプロフィールにまで広げていました。さすがの池上さんも『情報が面白すぎてリポートが頭に入らない』と言っていたほど。好評のバスツアーでは共産党の機関誌・赤旗に突撃するなど、VTRでも独自路線を行っていました」

 このまま続くのかと思えば、9時以降の第2部に入ると情勢が変わったという。

「民放1位は日テレ8・1%と揺るぎませんが、2位に浮上したのがフジ『Live選挙サンデー』7・6%でした。以下、テレ東5・7%、テレ朝5・3%、単独最下位がTBSの5・2%でした」

 テレ朝「選挙STATION」は2ポイント以上落としてブービーに。

「やはり大越・大下アナのコンビは画面が古くさく感じました。結局、大越さんが選挙番組をやるとNHKにしか見えないんです。だったら情報も多いNHKを見るという人は少なくなかったと思います」

 フジが数字を上げたウラには何があったのだろう。

「池上さんのテレ東も後半に入ると失速しました。ゲストの伊原六花や横山由依が全然喋らず、お飾り状態になっていました。フジが数字を上げたのは、MCの宮根とカトパン(加藤綾子アナ)というより、橋下徹元大阪府知事のトークでしょう。太田とは違い、橋本は論理的に相手を攻撃。れいわ新選組の山本太郎代表とのバトルは特に激しく、彼の公約を“詐欺師的な主張”とまで言い切っていて、異論もあるでしょうが、もっと見たいと思えるものでした」

 結局、株を下げたのは太田、上げたのは橋下ということか。

「橋下さんは今後もコメンテーターとしての仕事がどんどん入るでしょうね」

デイリー新潮取材班

2021年11月3日掲載

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