コロナ禍でバイク人気再燃 しかし新車は入手困難で中古市場活況のウラ事情

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新車がないなら中古車へ

「自動車よりも少し遅れてやって来た排ガス規制に対応するため、バイクにもインジェクションや触媒は欠かせなくなりました。部品が増えたのと、鉄やアルミなどの価格の上がったために、バイクの新車価格も高騰しました」(同)

 当然売れ行きは落ちたが、ここへ来てのバイク人気だ。

「いまや教習所へ通うにもキャンセル待ちの状態で、メーカーの年間生産計画台数以上の需要が入るようになりました。しかし、生産が追いつかないため、モノによっては発売したばかりなのに『半年待ちです』なんて言われる車種も出るほど。そのため中古バイク市場が潤うようになったのです」(同)

 ちなみに新車の人気車は、ホンダではCT125・ハンターカブやGB350、レブル250、同1100、カワサキではニンジャZXー25R、Z900RSなどが挙げられるという。

「排ガス規制強化の影響で43年の歴史の幕を下ろしたヤマハSR400が、今年上半期のトップセールスとなりました。ホンダもCB1100EX/RSが同じくファイナルエディションとなり、この1週間ほどで受注予定数を消化したようです。今も昔も日本車らしい形は人気があります」(同)

 中古車市場でも同じ車種が人気だと言うのは、バイクの買い取りで有名な「バイク王&カンパニー」だ。

程度が良ければ新車以上

「カワサキZ1、Z2といった製造が終わった旧車はもちろんですが、生産中の中古車も、いわゆる“ネオレトロ”といわれる旧車デザインの流れをくんだ車種が人気ですね。現行車であっても新車が買えないのですから、中古車が求められるわけです。新車のハンターカブなど、納車までに数カ月待ち、半年待ちが当たり前の状態ですから」(バイク王・広報)

 同社は5年前の16年決算で5億8600万円もの赤字を計上した。ところが昨年は5億9400万円の黒字に、今年はさらに業績を上げている。これだけでも、中古車人気がわかろうというもの。とはいえ、新車よりも高い新古車もある。

「確かに、状態のいいものであれば、新車以上の価格で売れる車種もあります。それだけ需要があるということです」(同)

 新車ではメーカーの希望小売価格以下でしか売ることはできないが、中古車ならそれ以上の価格で販売することができるということもあるようだ。

「需要が増す中、いいものを集めれば業績も上がるということだと思います。弊社のみならずパーツメーカーさんやヘルメットメーカーさんも、業績が上がっていますからね」(同)

 自動車がEV化を目指す中、果たしてバイク人気はいつまで続くだろうか。

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