大竹も野上も引退…巨人へFA移籍の全28選手を検証 最も酷かった野手と投手は?

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打者のワースト1

 巨人に入団した大竹と野上は、選手として対照的な人生を送ったと言えるだろう。だが、同じFA組で更に不評なのは、野手・梶谷隆幸(33)と投手・井納翔一(35)だ。

 2人は共にDeNAでFA宣言を行い、巨人は梶谷を4年契約・推定総額8億円、井納は2年契約・推定総額2億円で獲得した。

「梶谷さんは7月、右手に死球を受けて骨折という不運はあったものの、20年にDeNAでは3割2分3厘あった打率が、巨人1年目では2割8分2厘にとどまりました。もっとひどいのは井納さんでしょう。3月末の中日戦を2回4失点で降板すると、4月1日に1軍登録を抹消されました。それ以来、1軍のマウンドには立っていません」(同・記者)

 巨人ファンの怒りは当然だろう。しかし残念なことに、上には上がいる。2016年のオフに5年契約・推定総額15億円の巨費を投じて獲得した野手・陽岱鋼(34)だ。

「2017年から21年までの5年間、陽選手の成績を振り返ってみましょう。329試合に出場し、972打席。平均打率は2割3分3厘で、ホームランは24本でした」(同・記者)

打者のベスト1

 これがどれだけ期待を裏切ったか、野手・坂本勇人(32)の5年間と比べてみよう。

「そもそも試合の出場数からして違います。坂本選手は626試合に出場し、2721打席という記録です。バッターボックスに立った回数は、陽選手の2・79倍となりました。更に平均打率は3割0分2厘としっかり3割を超え、ホームランに至っては111本。陽選手の4・62倍と比較するまでもありません」(同・記者)

 では、巨人がFA契約で獲得した打者のうち、高額な契約金を払っただけの価値があった選手となると誰だろうか。

「2006年のオフに、4年契約・推定総額16億円で契約を結んだ小笠原道大さん(47)です。1年目は打率3割1分3厘、ホームラン31本で、セ・リーグのMVPに輝きました。ちなみに前年はパ・リーグのMVPで、両リーグでのMVP獲得は野手としては初、2年連続も初めてという快挙でした。巨人は07年、08年、09年とセ・リーグ3連覇、09年には日本一に輝きますが、小笠原さんはその主力選手でした。まさに“優勝請負人”の名にふさわしい活躍だったのです」(同・記者)

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