甘利幹事長が寵愛する高橋舞子、地元・大分では悪評だらけ 地元紙を読まず支援者の顔も覚えらない体たらく

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信じられない集客力のなさ

 そんな体たらくなので選挙が始まっても劣勢は変わらず。そこで実現したのが、甘利幹事長の来県だった。

「その日、大分駅近くの商店街で高橋さんと甘利さんの個人演説会が開かれました。千人を集めるのが目標で、幹事長が来るならそのくらいは容易(たやす)いはずなのに、実際は300人程度しか集まりませんでした。甘利さんの人気のなさが如実に表れているというか、信じられない集客力のなさで……」(同)

 演説会で甘利幹事長は、

「高橋舞子さんの無限の可能性と自民党の未来が重なり合う」

 と熱弁。少ない聴衆を前に必死の訴えを見せた。

 その後、当の甘利幹事長を直撃すると、

「あなた方が下種(げす)の勘繰りをしているのとは違いますよ。彼女は私の番記者で国際感覚に優れ、(私が担当した)TPPの国際交渉の現場を見ているんですよ」

 君らが思うような人じゃない、彼女は優秀だ――。そう言って寵愛ぶりを隠そうともしない。

 地元政界関係者は、

「今回の選挙戦は異様です。いつも支援してくれる自民党員は出陣式や集会にほとんど顔を見せていません。先日、河野太郎さんが来た時も甘利さんと昵懇(じっこん)の大分県知事が関係者を動員していました」

 国際感覚に優れていても、“地元感覚”がなければ、民意を吸い上げることなど不可能な気がするが……。

週刊新潮 2021年11月4日号掲載

特集「『衆愚の審判』で楽園を追われる人々」より

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