原監督の暴走を止められない巨人 オーナー、球団社長も意見できず

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全権委任監督

「原監督は、これまでも相当な権限を握ってきた」

 と話すのは、巨人軍関係者である。

「事実上の全権委任監督ですから。すべてを一人で決めるのは困難なので、大リーグでは否定されているスタイルですが、原監督は一人で決める。スカウトの決定もひっくり返そうとするし、スカウト部長が原監督の逆鱗に触れて更迭され、先日までしばらく空席だったほど。山口オーナーは暴力団排除の旗を掲げているのに、球場に反社の男を招待していた中田翔を、自分の一存で入団させる。歴代の巨人監督は、川上も、長嶋も、王も、良くも悪くも読売に首根っこを押さえられていました。ところが原監督は、販売、不動産、巨人という読売の3本柱を押さえた山口オーナーにして、グリップできません」

 山口オーナーには、日テレ出身の今村司球団社長への遠慮もあるそうだが、今村氏も原監督に逆らえないことは、言うまでもない。

 さて、前出の張本氏は、原監督の采配自体は、それなりに評価したうえで、

「岡本はステップを少し修正すれば、50本くらいホームランを打てる。中田はバットを無茶振りしているだけ。でも、選手一人ひとりに技術を教えるコーチがいない。選手に配慮できるコーチが少ない」

 と指摘する。が、コーチの無気力も原監督の暴走に原因があるとしたら……。

週刊新潮 2021年10月28日号掲載

ワイド特集「アホか。」より

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