眞子さまのご結婚が皇室に残す禍根とは 明らかになった天皇陛下と秋篠宮さまの“すれ違い”

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「ご自身」優先では…

 ご自身のお気持ちばかりが先走ってしまわれ、周囲との間に摩擦が生じてしまう。そんなケースで思い出されるのは、2018年11月のお誕生日会見で物議を醸した「身の丈」ご発言である。あらためて振り返ると、秋篠宮さまは、あたかも政府方針に異を唱えられるかのごとく、以下のように仰ったのだった。

〈皇室の行事として行われ、宗教色が強いものについて、国費で賄うことが適当かどうか。平成の大嘗祭(注・公費でおよそ22億5千万円を支出)の時にもそうするべきではないという立場だった〉

〈大嘗祭は内廷会計で行うべきだ。身の丈にあった儀式にすればと思うが、宮内庁長官などは聞く耳を持たなかった〉

 先の宮内庁関係者が言う。

「大嘗祭はあくまで陛下の儀式であり、『身の丈にあった儀式に』の部分は“即位される兄宮の晴れ舞台に水を差すかのようだ”と物議を醸しました。また、秋篠宮邸の増改築費が約33億円と、大嘗祭の費用を大幅に上回ったため、異論が沸き起こったこともあります。今回の問題しかり、皇室全体への“目配り”より、ゼロか100かでご自身のけじめやお考えを貫くことを優先されてしまうのであれば、今後が大いに懸念されるところです」

 海外の王室に詳しい関東学院大学の君塚直隆教授が言う。

「小室さんは結局、金銭トラブルなどさまざまな問題について十分な説明もないまま4年間を過ごし、眞子さまはそれを容認されたことになります。お二人に欠けているのは、世界の王室では必須の“国民への誠実さ”であり、眞子さまの場合、それは秋篠宮家の教育に起因していると思われます。秋篠宮家はしばしば“自由な家風”といわれますが、『皇室は国民のためを考えて行動する』という躾が行き届いていなかったのではないでしょうか」

 コロナ禍の収束とともに、4年にわたる皇室の憂愁も晴れ渡る――。そんな好転は見られそうにないのだ。

週刊新潮 2021年10月28日号掲載

特集「『秋篠宮』が『小室圭さん』に訣別の言葉」より

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