Dappi騒動、更に明らかになる自民党との怪しい関係 取引先企業に3年間で1億円以上の支払い

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3年間で1億2千万円以上が…

 システム社の過去を辿ると興味深い事実に突き当たる。2008年、同社に関して国会で「自民党から多額の政党交付金が流れている」と追及されていたのである。しかも、同社の歴代役員には、福田康夫元総理や岸田文雄現総理、甘利明幹事長ら自民党の錚々たる幹部名が並ぶ。現在も自民党との関係は強固で、

「政治資金収支報告書によると、17年以降の3年間で総額1億2千万円以上が自民党本部から支払われています」(同)

 システム社を挟んで繋がった「Dappi」と自民党の線。そこで浮かぶのは、自民党がシステム社を通じてワンズ社にカネを流し、ネット上での情報操作を担わせているのではないかとの疑惑だ。

 杉尾、小西両議員から名誉毀損で提訴されたワンズ社に事実関係を質すと、

「訴状を見ていないのでコメントのしようがない」

 一方、システム社は、

「自民党の党友で組織する『自由国民会議』の事務や会費引き落としの代行業務を受託し、自民党関係者が無報酬・非常勤で役員に就任しています。ツイッターの件は全く存じません」

 との説明。自民党は無回答だった。杉尾議員は、

「今後、裁判の過程で当該会社と自民党との関係を明らかにしていきたい」

 パンドラの箱は開くか。

週刊新潮 2021年10月28日号掲載

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