オリ・山本、カープ・鈴木、巨人・菅野、楽天・田中、MLB担当スカウトによる忖度なしの「リアル評価」とは?

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『Make-Up』という項目

 さらにI氏が続ける。

「新天地で道を切り開いていこうという意思が見えづらい。MLBでは選手を獲得する際、技術や能力に加え、そのような人間性に関しても『Make-Up』という項目を設けて判断する。おそらく、今お話した程度の評価では余程の覚悟がない限り、菅野も代理人も折り合いを付けられないだろう。タイミングで言えば、昨オフがベストの条件だった。プロ入り前に巨人へ入るため1年浪人し、年齢を重ねていることもネックと言えばネック。個人的にはMLB移籍の道は断念し、来年以降も巨人に残留することになると予想している」

 一部メディアでは「オファーが必ずある」とも報じられていたが、どうやら見通しは厳しい模様。いずれにせよ、去就決断の行方が注目される。

【山本由伸(オリックス=23歳・プロ5年目)】
 現状で評すれば、I氏曰く「NPBの日本人投手では文句なしのベストピッチャー」。この言葉に異論を向ける声は皆無に等しいはずだ。

 今季成績は17勝(5敗)、防御率1.46、奪三振数199といずれも断トツのリーグトップで投手個人タイトル3冠獲得も当確ムード。WHIPも同1位でリーグ唯一、1ポイントを下回る0.86と驚異的な数値を叩き出している。

 海外FA権取得までは今季終了後から換算して未だ5年と12日もあるが、MLB関係者の間では「NPBの中でも比較的に寛容なオリックスならば、ポスティングシステムによる移籍を早い段階で容認する可能性が高い」とみられ、水面下では早くも“Xデー”に向けてMLB複数球団による調査合戦が繰り広げられているという。

そう遠くない日に年俸2000万ドル以上

 I氏も「仮に今オフ、山本がポスティング移籍を決断するとしたら年俸2000万ドル以上を用意してでも獲得したい球団は複数現れるだろう」と述べ、激しいマネーゲームが勃発すると予想しているほどだ。

 多くのMLB球団から熱い視線を送られる山本のストロングポイントについても同氏は「全ての球種をウイニングショットにすることができ、欲しいところで三振も奪える。フォーシーム、ツーシーム、カットボール、パワーカーブ、フォーク、スライダーと引き出しの多さも特徴で、まるで精密機械のようにコントロールも抜群だ」として大絶賛している。

 そして、その豊富な球種の中でも「あのボールはMLBでも特に有効となる」と目を見張っているのは左打者に対して大きく弧を描くように飛び込む“スローカットボール”。

「グローブサイド(右投手である山本のグローブ側)にしっかりいく。より打者に近いところで曲がるカットボールで相手は対応しにくい」とI氏は太鼓判を押している。今夏の東京五輪でも金メダルを獲得した侍ジャパンのエースとして活躍し、米国にその名を轟かせた「ヨシノブ・ヤマモト」がメジャー挑戦を決意する日はそう遠いことではないかもしれない。

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