オリ・山本、カープ・鈴木、巨人・菅野、楽天・田中、MLB担当スカウトによる忖度なしの「リアル評価」とは?

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東京五輪でマイナーリーガー相手に

「今夏、東京五輪の米国戦でマイナーリーガー相手に4回途中3失点でKOされたことも間違いなく悪い材料だ。NYメディアはチームがワイルドカードで敗れたことで今になって四の五の文句を言っているが、ヤンキースが昨オフに田中の契約を“後回し”にした判断は決して誤った判断ではない」

 田中と楽天は推定年俸9億円の2年契約を締結しているが、今オフに契約の見直しが行われる可能性もあるという。今季終了後にオプトアウト(選手自ら契約を途中で破棄できる選択)で再びMLBへ復帰することも十分に考えられ、I氏は「MLBでの経験値が高い田中ならば、手を挙げる球団は複数出てくるだろう」と見込んでいる。

 それでも提示内容に関しては「ヤンキースや楽天で得たような高額サラリーのオファーは厳しい。来年33歳を迎えることも考慮すれば、インセンティブを除き2年200万ドルぐらいに収まるのではないか。ローテ入りも保証はされず、スプリング・トレーニングでは過去の実績を捨てゼロからの再出発を強いられると思う」とやや手厳しく締めていた。

年俸150万ドル~200万ドル

【菅野智之(巨=32歳・プロ9年目)】
 昨オフにポスティングシステムを利用してのMLB挑戦を目指したが「100%自分の中で納得できるものがなかった」と移籍を断念。今年以降の再挑戦を見据えて臨んだ今季は故障や不振などで4度の出場選手登録抹消を繰り返し、18試合の登板で5勝7敗、防御率3.25にとどまっている。

 ただ、9月12日の広島戦(マツダ)以降の直近6試合は全てクオリティスタート(QS=6回を3失点以内)の内容でまとめるなど、MLBも評価ポイントとするQSの積み重ねによって尻上がりに本来の輝きを取り戻しつつあるようだ。

 とはいえ、I氏は「現状、是が非でも彼を欲しいという球団はない」とバッサリ切り捨て、こう続けている。

「今季の巨人での年俸は8億円(推定)とのことだが、仮に獲得する球団が現れたとしてもMLBに移籍するなら半分も用意できないとみている。高く見積もったとしても、インセンティブ抜きで年俸150万ドル~200万ドル。そのラインで単年契約が妥当だ。彼は今季で株を大幅に下げた。故障を抱え、1年間フルで投げられないことをあらためて立証してしまった。来年32歳になる年齢面を見ても今後衰えが顕著になってくる」

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