海外で中古スカイラインGT-Rが人気 R34は平均1600万円、極上車は3000万円超えも

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欧米ファンに垂涎の的

 羊の皮を被った狼――。そう評された日産“スカイラインGT-R”。車好きのおじさんにとって、その名は神話的ですらある。1990年代を代表する国産車である第2世代GT-Rは、複雑なメカニズムをメンテナンスする難しさゆえ、海外に輸出されることはほとんどなかった。そのため、欧米のファンにとっても、この車は垂涎の的だった。

 発売されて20年も過ぎれば、車の値段は半額どころか、耐久財として寿命が来ている場合も少なくないが、スカイラインGT-Rは違う。それどころか、アメリカやオーストラリアなどに向け、大変な高値で売られているらしい。

 そんな事情について、GT-Rをはじめスポーツカーとそのパーツを専門に取扱う茨城県下妻市の「トラスト企画」広報のゴンザレス・ハナさんに聞くと、

「アメリカの法律では、生産から25年を経た車はクラシックカー扱いになり、輸入が解禁されます。第2世代GT-Rのうち、1989年にデビューしたR32は生産終了から25年を過ぎ、海外で90年代にこの車種に憧れていた人だけでなく、『ワイルド・スピード』といった映画や『グランツーリスモ』などのゲーム、マンガで知った若者にも、憧れの存在なのです」

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