家族に聞くドラ1「風間球打」「小園健太」の素顔 「自宅敷地にブルペン」「1日6食の弁当」

スポーツ 野球

  • ブックマーク

Advertisement

1日6食

 他方の小園投手は、大阪府貝塚市の出身である。

「うちは野球英才教育なんてとんでもない。健太の好きにさせてきただけです」

 と語る、母・優佳さん。

「夫も野球経験は中学までで、健太が中2になったら、息子の投げるボールが捕れなくなりました」

 サポートに徹する母上の“仕事”は毎朝、朝練で早朝5時半に家を出る息子に、間食含め1日6食のお弁当を作ることだったという。

 そんな小園投手にとって大きな存在となったのが、松川虎生(こう)捕手である。二人は中学時代、地元チームでバッテリーを組み、全国大会優勝を果たした間柄だ。

 母が続ける。

「当時は松川君の方が存在感が上で、彼は大阪桐蔭などからもスカウトされていたんです。でもチームの監督の縁で市立和歌山のお世話になることに決めた。するとそれを聞いたうちの息子も“市高に行く”と眉一つ動かさず言ったんです。二人で甲子園に行くことが目標で、それを達成できたのが一番の収穫ですね」

 これもまた、「巨人の星」の星飛雄馬と伴宙太のバッテリーを彷彿させる。その松川捕手も今ドラフトでロッテから1位指名を受け、プロの世界ではライバル同士となることに。ドラマの第二幕が始まりそうである。

週刊新潮 2021年10月21日号掲載

ワイド特集「解散のカードを切る時」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。