【政治家の黒歴史03】銀座3兄弟と呼ばれて…「松本純元大臣」らの緊急事態宣言中の「クラブはしご」とウソ

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お店側の相談にいろいろ答えました

―銀座のビルに行っていますよね?

「それは……いやぁ……食事行った後は帰ってるでしょう? 帰ってない?」

「18日はイタリア料理店の店長さんから健康上の相談事があって。行ったついでに夕食をとって、白ワインと赤ワインを1杯ずつ飲みました。実はもう1軒呼ばれていたのが銀座の飲食店で、これからの営業をどうするのか、お店側の相談にいろいろ答えました。話が終わってすぐに出ましたし、お酒も全く飲んでいません」

―3軒目は?

「帰りがけに、久しく顔を見てないんで、どういう状況かっていうんで、見てきましたけども、そんなにそこでも……。実はそこでね、1杯2杯は飲みました。飲んだけども、その……大騒ぎするっていうようなことではなくて、今の商売の状況とかを話して、それで帰ってきたということで、そんなに遅くまではいなかったはずですよ」

―11時過ぎくらいです。

「普段飲むっていうと、我々は2時3時まで飲んでましたのでかなり早く切り上げたつもりではあります」

―女性が隣につくような店だった?

「いや、ママさんと対面」

―11時過ぎで“早く切り上げた”と言うが、国民からすれば、“こっちは7時で酒の提供が終わるのに”となると思うが?

「出されて飲んじゃったのが悪いということで、これはごめんなさい。しっかりと謝りますが、しかしこれは、お茶代わりで出てきたようなもので……」

―お茶代わりに酒が出てきたということ?

「そう」

店に1人で行ったとの立場を崩さなかった

 ここまでの動向について、1月26日にデイリー新潮が速報記事で報じると、

「私の行動自体が少し軽かったと反省している。昼間動きが取れないことから夜の時間に動いてしまった」

 その日のうちに囲み取材に応じて松本氏は弁明した。イタリア料理店と銀座のクラブ計3軒を、“要望や陳情を聞き取る目的で”“1人で”訪れたと説明したのだった。

 その3日後の1月29日には国対委員長代理の職を辞任。記者からは、

「先日のぶらさがりで言っていた1人で行った事実に変わりはないか?」

 との質問も飛んだが、

「変わりありません」

 として、この場でも、店に1人で行ったとの立場を崩さなかったのだ。

 そして迎えた2月1日。松本氏とは無関係だが、公明党の遠山清彦衆院議員が深夜まで銀座のクラブを訪れていた問題などの責任を取り、議員辞職を表明。その後、自民党の大塚高司衆院議院運営委員会理事(56)と、田野瀬太道文部科学副大臣(46)が役職を辞任する意向、とのニュースが報じられた。

 その理由は、松本氏の銀座クラブ訪問に同席していたこと。この日の午後、役職の辞任に加えて自民党を離党することにもなった松本、大塚、田野瀬の3議員は揃って囲み取材に応じ、謝罪した。

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