【政治家の黒歴史03】銀座3兄弟と呼ばれて…「松本純元大臣」らの緊急事態宣言中の「クラブはしご」とウソ

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麻生さんもしょっちゅう通うように

 店で落ち合う約束になっていたのか、松本氏に遅れること20分後、30代くらいと思しき女性が店に入った。さらに、7時過ぎには40代くらいの和装の女性も店の入り口をくぐっている。

「あの店は元々松本さんの行きつけの店。彼に一度連れられてきてから気に入ったのか、麻生さんもしょっちゅう通うようになったようです。麻生さんと松本さん以外の麻生派の議員が顔を出すこともあるし、霞が関の官僚がいることもあります」

 とは、このイタリア料理店のことを知る関係者。

 1月18日はボスである麻生財務相の話題も出たのか否か。午後8時20分頃に女性二人が店を後にし、その30分ほど後、松本氏も店から出てきた。

「あの店は予約客しか入れず、客がいる時でも基本的にいつも『CLOSED』の札をかけています。普段は政府の営業時間短縮要請をきちんと守っていて、夜8時に閉めている。その日、松本さんが9時近くまでいたから延長したのでしょう。食事を終えた後、込み入った話でもしていたのかもしれませんね」(同)

 店を出ると近くの大通りまで歩を進め、タクシーをつかまえた松本氏。当然議員宿舎に帰るのかと思ったら、タクシーは高級クラブが軒を連ねる銀座方面へと走り出したのだった。

3軒をはしごして

 タクシーを降りた松本氏が、クラブが入っている銀座の雑居ビルのエレベーターの中へと吸い込まれていったのは午後9時頃。30分後、後ろを振り返りつつエレベーターから降りてきた彼は、店のママだろうか、誰かと談笑しており、手を振るようなそぶりも見せた。

 松本氏による緊急事態宣言下での銀座回遊はまだまだ終わらない。新橋方面へ数分ほど歩いた後、別の雑居ビルへと入っていき、出てきたのは午後11時20分頃。銀座での1軒目の店は滞在時間が30分ほどと慌ただしかったが、2軒目では2時間近くを過ごしたことになる。じっくりと腰を据え、酒やママとの会話を堪能したのだろう。満足したのか、さすがにその後はタクシー乗り場へ行ってタクシーに乗り込み、赤坂にある議員宿舎へと帰っていった。

 松本氏とのやり取りは以下の通りだ。

―(1月18日に)イタリア料理店に行って、その後銀座で何軒か行った?

「ちょっと思い出すから、ちょっと待ってね。イタリア料理店に最近行ったっていうのは覚えています」

―銀座に行ったのは?

「……(沈黙)」

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