【政治家の黒歴史02】“重婚ストーカー”と呼ばれた3代世襲の「中川俊直・経産政務官」

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破局

 告白が続く。

「妄想・嫉妬がとにかく異常なレベルで、フェイスブックで男友達に『いいね!』を押したりすると、俊ちゃんから、“○時○分に男にいいねしたでしょ。浮気しているのは分かっているんだ”と連絡してくる。“もう10年以上会ってもいない人なんだよ”って説明するけど、“お前とは別れる”の一点張り。それに疲れて連絡を取らないことが1日でもあると、“なんで連絡してこないんだ”と怒り始める。会うと仲直りするんですが、ふとしたことで嫉妬がまた始まって妄想の対象範囲が5人、10人とどんどん広がっていくんです」 

 彼女が家をリフォームした際に、その光景をフェイスブックに投稿したところ、工具を見て“これって電動マッサージだよね?”と、大人のおもちゃと勘違いして怒る。“業者じゃなくて、これは君の男だろ?”となじられたことも。

 破局は15年3月、彼女がシャワーを浴びていて中川氏からの電話に出られず、これをひどく咎(とが)められたせいだ。下らないことで毎日別れ話になり、そのやりとりに飽きた末、無視を決め込んだのだが――。16年11月、その頃大きな悩みを抱えていた彼女の心に再び中川氏がすーっと入りこんできた。

再会

「連絡が来て、つい返事してしまったのです。俊ちゃんの次の彼氏と別れたのもあったし。“実は僕も最近、彼女と別れたんだよね”と持ち出してきた。精神的に追い詰められていた私に、“頑張りすぎなくて大丈夫だよ”と、優しい言葉を掛けてくれたのが素直に嬉しくて再会しました」

 そこからは、以前の妄想・嫉妬が嘘のようになり、

「“今からプーチンの会見に立ち会うよ”とか“森元総理とこれから会食”など、詳しい仕事の内容まで頻繁にメールを寄越しました。そんななかでも、“あなたの恋愛スタイルは疲れるから嫌だし、ちょっと無理なんだよね”ってハッキリ言ったんですけど、“でも俺は変わったから”って説得されて。私も心のどこかで親身になって守ってくれる俊ちゃんのことが必要だなあ、“復縁”しようかなあと徐々に気持ちが変わっていったのも事実。再会した初日から私の自宅に泊まってましたしね。ただ、“前と違って今は政務官になったから公用車が自宅に迎えに来るんだよ。だから朝になったらウチに帰らないといけないんだ”と、明け方には実際そうしていました」

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