新政権で干された「河野太郎」「小泉進次郎」 総選挙の注目ポイントは?

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“野党共闘は…”

 かような自民党議員ばかりだからとて、野党にチャンスがあるわけではない。共闘を引っ掻き回すのは、れいわ新選組を率いる山本太郎代表(46)である。

 8日、石原伸晃自民党元幹事長の地盤である東京8区からの出馬を表明した。

 野党担当記者が解説する。

「山本さんが出馬表明したことで8区から出馬予定だった立憲議員の支援者から“野党統一候補にならない”と猛反発を受け、8区から降りることに。ただ、実は山本さんサイドと立憲都連幹事長の手塚仁雄さんとは、話ができていました。8区の立憲の候補者を参院にまわし、山本さんを統一候補にするというもの。ですが、8区の支援者へ根回しまでできておらず、今回のような騒動になってしまったのです」

 山本氏は滋賀3区で元立憲民主党の高井崇志衆院議員(52)をれいわの候補として公認している。

 本誌(「週刊新潮」)は昨年4月、高井氏が緊急事態宣言下で新宿・歌舞伎町の「風俗店」に入店した様子を詳報し、高井氏は立憲を除籍された。そんなスキャンダル議員を受け入れるれいわの懐の深さには恐れ入るが、さる滋賀県議はこうも指摘する。

「もともとこの選挙区は立憲の候補者が出馬してもしなくても共産党候補はおろさない土地です。そこにれいわの候補者が立てば、野党候補が2人になることは明らかでした。立憲の県議は“野党共闘はどうなるのか”と怒っていましたよ」

週刊新潮 2021年10月21日号掲載

特集「『永田町』“地雷”を踏んだらサヨウナラ」より

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