報ステに大抜擢「渡辺瑠海アナ」の横顔 東京タワーのエレベーターガールもやった大学時代

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報ステで見せた魅力

 そして舞い込んできたのが、今回の「報ステ」キャスター就任という大役だった。放送初日のオンエアでは、“デビュー戦”にもかかわらず落ち着いていた。緊張していたとしてもそれを顔に出さないタイプなのかもしれない。ホンダがスマホで新車販売を始めたニュースを取り上げた際のスタジオトークでは、共演する大越健介キャスター(60)と小木逸平アナ(47)らから話を振られると、しっかりと自分の意見を述べていた。自らチャームポイントだと語る満面の笑顔を浮かべ、場の空気を弾ませていた場面もあった。左頬には1つだけのえくぼが、右頬には2つできるんだとか。

 大越キャスターも小木アナも鋭く切り込むタイプなので、ときとしてマウントの取り合いになってしまう印象がある。これで渡辺アナまでもが前に出るタイプだったら、調和が取れなくなってしまったはず。だからこそ、お嬢様然とした育ちの良さを感じさせ、“一歩下がった”雰囲気を醸し出す渡辺アナの起用は正解だろう。

 肝心のアナウンス力も、安定して聞きやすく、入社2年目とは思えないほどかなり高い。研修で講師を務めた先輩の佐々木亮太アナ(41)によると、ダメ出しをするところがないほどのアナウンス技術だったという。ただ、可愛らしい声をしているので、伝えるニュースの内容によっては“向かない”ケースもあるかもしれない。落ち着いたトーンの声で対応できるかが、今後の課題と思われる。

 テレビ朝日公式You Tubeチャンネル「動画、はじめてみました」では、ほんわかとした見た目とは裏腹に、かなりはっちゃけた姿を見せてもいる。得意のドラムを披露し、BTSの「Dynamite」を演奏した際は叩く姿がかなり本格的だった。料理に挑戦したときは「普段する料理はゆで卵。ゆで卵を料理と呼んでいいのか分からない」と思わず苦笑。さらに「(唐揚げにするときの粉の量は)なんとなくでいっか!」「めっちゃいい匂いする」「超いい感じ!」「甘辛くて美味しい~~」とはっちゃけまくり。だが、そこに“品”を感じさせるため、おふざけでやってる雰囲気がまったくない。むしろ、苦手な料理を楽しんでいる様子がアリアリと伝わってきたのだ。「報ステ」では難しいだろうが、ハイテンションな一面も今後はぜひ観てみたいものである。

 同期には昨年入社日当日の入社式前に「グッド!モーニング」(毎週月~金・4:55~)で華々しくデビューを飾り、話題となった安藤萌々アナがいる。一足先にこの春から「報ステ」のスポーツコーナーに抜擢されるなど、常に先を行く存在だった。同期入社の若手女子アナ2人の存在とその活躍が“新生”「報道ステーション」を盛り上げていくこととなろう。

上杉純也

デイリー新潮取材班編集

2021年10月19日掲載

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