読売調査、眞子さま結婚、良かったと思う53%は本当か 5つの異論で二者択一の限界

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大きいばらつき

 文春オンラインの調査では約8割が「納得がいかない」と反対だった。

 こうして5社の調査を改めて確認してみると最初に気づくのは、新聞より雑誌の調査は結婚に否定的な意見が鮮明になるという傾向だ。皇室の取材を行っている記者が言う。

「眞子さまと小室さんの結婚に関しては、雑誌メディアが独自取材を行い問題点を指摘してきたという経緯があります。その編集部が世論調査を行うと、やはり結婚に異を唱える人が積極的に協力するという側面は否定できないと思います」

 ただし、同じ新聞社の世論調査でも、かなり異なる結果だった。ここまで差が出たのは珍しいだろう。

「内閣支持率の場合、自民党寄りとされる読売の調査では支持率が高くなり、批判的な朝日や毎日では低くなると言われています。とはいえ、今回の調査で言えば、読売の賛成が53%なのに対し、毎日は38%。なんと15%も差が出ました。ましてAERA dot.の調査では9割が反対していたわけですから、違和感を持つ読者も少なくないでしょう」(同・記者)

 SNSなどネット上では、結婚に反対する声が多い。AERA dot.や女性自身の調査結果は、ネット世論を裏付けた。

反対なのに賛成!?

 こうした乖離は一体なぜ発生したのだろうか。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「結婚に異を唱える理由と密接な関係があるのではないでしょうか」と指摘する。

 具体的に、その理由を分類してみよう。

【1】小室圭さんに問題がある、【2】母親の小室佳代さんに問題がある、【3】眞子さまに問題がある、【4】秋篠宮家の子育てに問題がある、【5】宮内庁に問題がある──。

 この5点が主なものだろう。こうした問題意識が絡み合い、「結婚には納得できない」という大きな世論を生み出している。

「否定的な意見を持つ人でも、『賛成ですか? 反対ですか?』と訊かれれば、『賛成』と答えることは充分に考えられます。そもそも『自分は反対だが、最終的に結婚は2人の意思が尊重される』と考える人もいるでしょう。【4】秋篠宮家の子育てに問題があると判断している人なら、『眞子さまが結婚して秋篠宮家から出るのは歓迎すべきことだ』と受け止めるかもしれません。【5】宮内庁に問題があるという意見の持ち主なら、『降嫁して一般人になるのだから、宮内庁から自由になれる』と賛成する人もいるでしょう」(同・井上氏)

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