「日本沈没」に空気階段「鈴木もぐら」ら芸人役者4人 コント芸人「二刀流の時代」が到来

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トークが苦手

「民放でも、フジテレビが昨年から不定期放送の『ただ今、コント中。』や、今年4月にレギュラー化した『新しいカギ』(同)で、ガチでコントを見せる番組を復活させました。昨年から不定期放送のテレビ朝日の『お笑い二刀流 MUSASHI』や、4月からレギュラー化した『お笑い実力刃』も、漫才とコントを見せる番組です。10月から日本テレビも『東京03とスタア』というコント番組をスタートさせました」

 東京03も09年の「キングオブコント2009」の覇者だが、ボケ担当の角田晃広(47)は、いまや芸人役者のトップと言われるほど活躍している。4月期に放送された「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジ/カンテレ)ではチョイ役ではなく、松たか子の元夫の一人として、松田龍平、岡田将生と肩を並べた。CMでは戸田恵梨香の夫を演じたりもしてる。

「芸人役者もコント出身者が圧倒的に多いですね。ハナコの岡部大、ジャングルポケットの斉藤慎二なども役者として起用されていますが、彼らもコント力が認められての起用だと思います」

 コント芸人は使い勝手がいいのだろうか。

「そもそもコントは演技が求められる芸ですからね。漫才師よりも役になりきれる要素を持っています。さらにコント芸人が役者の仕事を求めるということもあります」

 お笑いの世界で頂点を目指すのではなく?

「他の芸人との差別化もはかれますからね。芸人より役者のほうがカッコいいという本音もあるでしょう。それに中には、意外にトークが苦手というコント芸人が少なくないんです。トークで及ばない芸人に勝つために、役者の肩書きを得たいという芸人もいるんです」

 二刀流はお笑いの世界にまで進出しているようだ。

デイリー新潮取材班

2021年10月10日掲載

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