ヤクルト・村上宗隆は「寮のオバケが怖くて一人でお風呂に入れない」? 心霊現象多発でお祓いした過去も

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「会議室でお祓い」

 当時、ヤクルト球団で2軍監督を務めていた猿渡寛茂氏はこう振り返る。

「若手選手が怖がっているという話を寮長から聞きましてね。静岡県の伊東にある妙正寺のご住職に頼んでお祓いをしてもらいました。以前、ヤクルトのトレーナーがお寺の息子さんの治療をしたことがあったご縁で、そのお礼だとご住職がわざわざ寮まで来てくださり、2階にある会議室でお祓いをやりました。ご住職は何かを感じたみたいです」

 そうした話を先輩選手たちから村上も聞かされ、怖くなってしまったのだろうか。そもそも彼は、熊本から上京するまで実家暮らし。つまりは初めて親許を離れて暮らしているのだ。

 地元の恩師で前九州学院高校野球部監督の坂井宏安氏によれば、

「そんなに怖がるような男ではないですけどね。思い出すのは熊本で大地震が起こった時のこと。ちょうど夜の9時過ぎだったかな。練習を終えた村上は、震源地に近い家に帰る途中だったそうで、道路が波打つように揺れて怖くなり、足がすくんで歩けなくなってしまった。それで親に迎えに来てもらったらしいけど、その時のことがトラウマになっているのかもしれない。普段は昭和のガキ大将みたいに男気がある奴で、弱い者イジメはしないし、野球が下手な子をバカにしたりすることもなかった」

 着実に自信と結果を積み重ねている若大将にしては意外な繊細さなのだ。

週刊新潮 2021年10月7日号掲載

ワイド特集「復活の日」より

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