「第二の高岡早紀」宣言の長谷川京子 別居報道に見る焦りと違和感

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頭打ちになりがちな「モデル上がり」の女優たちの現実 ハセキョ―は第二の高岡早紀になれるのか

 思えば、「モデル上がり」の女優たちは演技にケチをつけられがちだ。若いころの長谷川さんもそうだったし、本田翼さんや佐々木希さん、中条あやみさんらも「棒演技」と批判されることが多い。結婚しても子どもを産んでも主演の仕事が回ってきて、なおかつ演技も評価されるというのは至難の技だ。松嶋菜々子さんや杏さんは異例中の異例だろう。モデル上がりのママ女優たちのキャリア戦略は、相当に難しいように思われる。結婚や出産を機に、海外移住やテレビの仕事をセーブするパターンは多い。

 でも難しいからこそ、よりライバルが少ない道を選ぶ。母であり魔性の女という、高岡早紀枠に狙いを定めた長谷川さんは正しいのだろう。モデル上がりと言われながらも、役柄を絞って成功した菜々緒さんのような例もある。そしてイメージを定着化するには「実績」が必要だ。高岡さんの魔性ぶりに説得力があるのは、その手の役が得意だからというより、不倫などの奔放な恋愛遍歴や、鮮烈なヌードシーンが多くの人の記憶に残っているからだろう。ならばまだ役の幅の狭い長谷川さんは、できる限りの「高岡早紀しぐさ」をこなすしかない。それがセクシーな姿や言動のアピールなのではないだろうか。

 そもそも魔性とは天性のものという気もする。天然だから破壊力が強いのであって、小手先のスキルで作られても逆効果だ。それでも、あえてチャレンジする長谷川さんの姿勢は素晴らしい。第二の住まいは、第二の高岡早紀枠を手にするための覚悟の表れ。まずはアパガードのCMあたりから狙ってみてほしい。

冨士海ネコ

2021年10月8日掲載

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