町長のレイプを告発した草津女性町議 暴露された「枕営業メモ」の中身とは

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「肉体関係を持った」

 こうした文書が、どうして公の場で暴露されることになってしまったのか。

 事情に詳しい地元民に聞くと、

「そもそも、新井・元町議が町長を告発したのは、ある温泉ライターによる電子書籍『草津温泉 漆黒の闇』が出版されたのがきっかけです。本の中で、インタビューに答えた彼女は町長との関係を暴露したのですが、他にも町の有力者たちと肉体関係を持ったと明かしました」

 この取材の中で、彼女は先の〈告白書〉を件の温泉ライターに手渡したという。

「町長はこのライターも名誉毀損で訴えていましてね。その裁判で、ライターはしっかりとした取材に基づいて本にしたことを主張するため、〈告白書〉を証拠として裁判所に提出。それを目にした町長は、むしろ女性の権利を声高に叫ぶ新井・元町議の実態を世に知らしめられると考えて、議会で暴露したのでは」(同)

 そこで、当の新井・元町議を直撃したところ、以下のコメントが届いた。

「見解については裁判で主張していく予定ですので、ここで述べることはいたしません」

 彼女同様、町長から訴えられている温泉ライターにも話を聞いてみると、

「訴訟にかかわる話は基本的にノーコメントですが、あの文書は新井さんから送られてきたもので、本の中身が間違っていないことを証明するため裁判所に提出しました」

 最後に黒岩・草津町長はどう答えるか。

「今や彼女のおかげで草津の街全体が損害を受けています。昨年12月、彼女は町内で『No女性差別 No!!買春』と書かれた横断幕を持ってデモを行いましたが、自分自身が過去に枕営業をしていたにもかかわらず、そのような運動を行うこと自体、首を傾げたくなります。私に対する嘘の告発にしても、公職に就いていた人間がやることではないですし、本当に性被害を受けた女性たちが声をあげづらくなったら、いったいどうするのかと思います」

 この騒動は沸き立つ温泉の如く、未だ冷めやらぬ気配が漂うのである。

週刊新潮 2021年10月7日号掲載

ワイド特集「復活の日」より

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