新番組「THE TIME,」の金曜担当は香川照之、TBSがわざわざ起用した特別な理由

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宣伝役も買って出る

 さらに今期の日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」(主演・小栗旬)にも出演するから、「THE TIME,」では自ら番宣を買って出るに違いない。冬には日曜劇場の劇場版『99.9―刑事専門弁護士―THE MOVIE』も公開される。

「それでも他局は香川さんを諦めていません。特にTBSと視聴率2位を争い、王者日テレを追い越そうと躍起になっているテレビ朝日は、彼を主演に何度もオファーしてきたそうです。ようやく実現したのが昨年12月に放送されたスペシャルドラマ『当確師』でした。これを布石に連ドラ主演も狙っていたところに、週1回のMCが入ってはスケジュール的に難しくなります。香川さんには俳優の他に歌舞伎役者の顔もありますからね。実際、7月は歌舞伎に出突っ張りですから。テレ朝は相当悔しい思いをしていると思います」

 とはいえ、TBSだって、香川を主役に使ったのは日曜劇場「流星ワゴン」(西島秀俊とのW主演)くらいのものだ。

囲い込みのメリット

「『流星ワゴン』はそれほど数字がよくありませんでしたからね。香川さんも脇で光る役者を目指したのかもしれません。主役でないことや、1クール10本でドラマは終わってしまうこともあり、これだけTBSに貢献してもらっているのに、多額の出演料を支払うことができないのは悩みどころでもありました。今後もTBSの連ドラに出演し続けてもらうために、何か良い出演オファーはできないものか……そこで浮上したのが『THE TIME,』のMCでした。TBSの番組に出演している限り、ドラマのスケジュール調整もやりやすくなりますし、番宣もしやすくなる。メリットは計り知れません」

 まさに囲い込みである。繰り返しになるが、それだけでMCを任せてしまっていいのだろうか。

「香川さんは俳優、歌舞伎役者の他に、“昆虫博士”として『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHK Eテレ※不定期放送)では、着ぐるみを着たカマキリ先生として出演しています。昆虫の知識がハンパなく、溢れんばかりの熱の入れ様は、俳優としてのイメージが壊れるのではないかと心配するほど。それでも、彼の人気に陰りは見られず、子供から大人まで幅広い人気を保っています。なにより彼は東大出身で博学ですからね。TBS上層部はそこに目を付けて、MCに起用したのです。。彼の囲い込みに成功したことで、他局のドラマプロデューサーは驚き、編成の人たちは地団駄を踏んでいますね」

デイリー新潮取材班

2021年10月1日掲載

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