各チームの命運を左右する「高卒2年目投手」三人とは? 新人王最有力候補も

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 パ首位のロッテ、2・5ゲーム差2位のオリックス、セ首位のヤクルト(9月23日現在)。大詰めを迎えるペナントレースでV争いを繰り広げるこれら3球団には、それぞれ頼もしい“高卒2年目投手”がいる。

 ロッテには、“令和の怪物”こと佐々木朗希(19)。

「“月2回登板”“1試合100球以内”という縛りで、怪我しないよう無理させずに使っていますが、いよいよリミッターを外してきたなという印象です」

 と大手紙デスクが語る。

 9月10日、3位楽天との対戦では田中将大と投げ合った。自己最速の158キロをマークし、9三振を奪ってみせたが、田中も譲らず、佐々木は8回2失点で同点のまま降板。その後、ロッテがサヨナラ勝ちを収めた。翌朝のスポーツ紙は、勝ち星こそつかなかったものの好投した佐々木を絶賛した。

 ヤクルトの奥川恭伸(20)は7日、首位阪神から勝ち星を挙げた。2019年ドラフトでは3球団の指名が競合し、4球団競合の佐々木と人気を二分している。

「当時、“完成度は佐々木以上”“1年目からプロで通用する”といわれていましたが、こちらもじっくり育てられています。1年目は主に2軍でならし、今季も1軍での登板は原則月2回に抑えられています」

 というわけで、佐々木の登板は8試合、奥川も14試合にとどまるのだが、

「佐々木も奥川も、首脳陣の信頼は厚く、残りの登板機会も上位球団との対戦に当てられそうです」

 一方、彼らと同じ“高卒2年目ドラフト1位投手”であるオリックス・宮城大弥(20)は、既にローテーションの一角を担い19試合に登板している。しかも11勝、防御率2・26はいずれもリーグ2位で、新人王最有力候補である。

「ちなみに、勝利数、防御率とも、1位はチームの先輩である山本由伸。山本は勝ち星が計算できていましたが、宮城の活躍は想定外。今後も彼の働きが優勝の行方を左右すると言っても過言ではないでしょう」

 セパとも大混戦で十分面白い展開だが、彼ら“三羽烏”に注目しながら優勝を占うのも一興である。

週刊新潮 2021年9月23日号掲載

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