東京V、「永井監督」電撃辞任の内幕 まだあったパワハラ&暴言に選手は今も辟易

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辞任発表の経緯

 デイリー新潮の報道につづき、8月28日には日刊スポーツと時事通信が「ヴェルディの所属選手がJリーグ事務局に永井監督のパワハラに関する意見書を提出した」旨を報じた。これを受け、チームは「コンプライアンス委員会を立ち上げ調査中」との発表を30日におこなった。選手たちから反旗を翻されたことには、さすがの永井元監督もこたえたようだ。

「28日に行われた京都サンガ戦後のインタビューでは、この問題について『選手と積み上げてきた絆は揺るぎないものがある』とだけ答えていました。でもその目は虚ろで、ショックを隠しきれていない様子でした」

 そして9月1日に、チームは永井監督の辞任を発表する。

「まだ契約期間が長く残っていたこともあり、チームは当初、パワハラ問題を重要視はしていないようでした。でも、選手がJリーグ事務局に訴えたことで、さすがにそうもいかなくなった。サンガ戦後に開かれたチーム幹部の話し合いの場では、永井監督の進退問題が取り沙汰されました。また選手たちに対しては、辞任が発表された1日のミーティングで『一連の事件の責任と成績不振もあって辞任することになった』と中村(考昭)代表取締役から説明がありました」

暫定監督のことを「クソレッズ」呼ばわり

 むしろ、チーム内には永井監督を擁護する声はないと選手の一人が語る。

「永井さんは現在、チームの暫定監督を務めている堀孝史コーチや江尻篤彦強化部長のことを選手もいるチーム内ミーティングの場で『クソレッズ』、『クソジェフ』と呼んでいたんです。あり得ない話ですよ」

 堀氏と江尻氏は共に明治大学の出身。社会人チームを経た後に、浦和レッズとジェフユナイテッド市原(現・千葉)でそれぞれ活躍した。

「黎明期のヴェルディでプレーした永井さんは自身のことを『ラモス派閥』と称しています。一方で自分とは異なる出身の堀さんと江尻さんのことが気に入らなかったんでしょうね。『ラモス派閥』の出身者ではないという理由だけで陰で悪口を言う指揮官のことを快く思う選手はいませんよね」

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