突然放送された新しい地図「ワルイコあつまれ」 SMAPファンが流した涙の特別な意味

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高いレベル

 大河のスタッフがクレームをつけてもおかしくない。それほど、貪欲に笑いを取りにいっていた。

 むろん、元SMAPの3人だからこそできた芸当とも言える。Twitterでも類似の感想は投稿されているが、女性ファンが改めて実感したのは、「バラエティ番組と3人の相性の良さ」だった。

「彼らはアイドルでありながら、バラエティ番組『SMAP×SMAP』で国民的な人気を獲得しました。ジャニーズ事務所もSMAPを成功例として、所属するアイドルをバラエティ番組に出演させるようになりましたが、誰もがSMAPのようにうまくいったわけではありません」(同・女性ファン)

 レベルの差は厳然として存在するという。その差を分けるのは一体、何なのだろうか。

「一部のジャニタレは、“バラエティ番組に出演しています”という意識が透けて見えます。そうすると視聴者は、心の底から笑えません。一方、新しい地図の3人は、『SMAP×SMAP』で鍛えられました。気負いも衒いもなく、自然体で番組をこなします。番組に溶け込むことができる。だから視聴者は大笑いするのです」(同・女性ファン)

2016年末の解散

「ワルイコあつまれ」と「SMAP×SMAP」はコンセプトが異なる番組だが、「SMAP×SMAP」を思い出した人は多かったようだ。

 2016年、SMAPの解散騒動が勃発した。1月18日に放送された「SMAP×SMAP」では一部が生放送となり、メンバーがカメラの前で解散騒動について謝罪した。ある種、異様な放送は、視聴者に強いインパクトを与えた。

「その年の大晦日にSMAPは解散しました。ところが翌17年9月、株式会社CULENが『新しい地図』の公式サイトを立ち上げました。3人が復活したことを喜ばないファンはいません。とはいえ、“どうして5人じゃないのかな”という疑問も消えることはありませんでした。何より、新しい地図の3人を『悲劇のヒーロー』として見てしまうところはあったと思います」(同・女性ファン)

 ジャニーズと“敵対関係”になっただけではなく、エンタメ界にコロナ禍という未曾有の事態が襲いかかった。

 凡百のタレントなら、とっくに姿を消していただろう。だが、3人の芸能活動が中断することはなかった。

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