上田晋也を巡る仁義なき戦い テレ朝のえげつない起用法に日テレは仰天

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日テレッ子?テレ朝ッ子?

 確かに日曜4本のレギュラーは全て日テレ系(BS日テレを含む)。土曜日も加えれば、上田の日テレ系レギュラーは6本! まさしく日テレッ子である。

 テレ朝の新番組「くりぃむナンタラ」は、火曜深夜に放送中の「にゅーくりぃむ」の看板を変えて引っ越しさせるという。現在放送中の「爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!」を、わざわざ打ち切ってだ。

「テレ朝は開局以来の悲願である年間視聴率3冠王を取るためには、日テレの週末を崩さなければならいと考え、戦略を練っていたのです。その最大の狙いが、人気・実力共にNo.1の上田さんでした。そのためには、爆笑も第7世代も不要ということでしょう。通常、レギュラー番組が終了することは、番組終了の3カ月前には出演者に伝えられます。つまり7月には、上田さんと所属事務所には、打ち切りが伝えられていたことになります。その改編情報を知ったテレ朝上層部は、『ぜひ、うちで新番組を願いします!』と声をかけたと聞きます。まだ番組企画も決まっていなかったそうです」

 テレ朝の戦略とは?

「特に日曜の19時台と20時台は、日テレの独壇場でしたからね。まず20時台の『世界の果てまでイッテQ!』には『ポツンと一軒家』を立ち上げて、日テレの牙城を崩し始めた。19時台の『ザ!鉄腕!DASH!!』には人気番組の『ナニコレ珍百景』を引っ越しさせて、日テレ視聴者の引き剥がしにかかりました。さらに夕方の『真相報道 バンキシャ!』に対して『相葉マナブ』、21時台はお家芸と言える報ステ系『サンデーステーション』まで新設し、日テレを少しずつ崩していって、昨年の年間視聴率で日テレは2冠に。プライム帯の1冠はテレ朝が奪った。そして今年は東京五輪の高視聴率で、テレ朝は勢いを増した。“今年、年間視聴率3冠王が取れなければ、もうチャンスはない!”と考えているようです」

 総仕上げが日曜夜10時というわけである。もっとも、テレ朝にも言い分があるかもしれないと慮る。

「テレ朝の『にゅーくりぃむ』は、04年にスタートした、くりぃむしちゅー初の冠番組『くりぃむナントカ』以来、『ソフトくりぃむ』『ゴリゴリくりぃむ』『ガリガリくりぃむ』『グリグリくりぃむ』『ギリギリくりぃむ』『くりぃむナンチャラ』という流れをくむ番組です。テレ朝としては、05年スタートの『おしゃれイズム』よりも歴史があるわけですから、彼らこそ“テレ朝ッ子”と言いたいのかもしれません」

 とはいえ、テレ朝の「くりぃむ」シリーズがゴールデン帯に進出したのは、「くりぃむナントカ」時代の半年間(08年3~9月)のみで、数字が取れずに以後は深夜帯に戻った経緯がある。果たして今回の引っ越しは上手くいくのか。日テレとの仁義なき戦いの行方はどうなるのか、10月が楽しみだ。

デイリー新潮取材班

2021年9月11日掲載

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