假屋崎省吾の豪邸、突如45億円の値がついて本人も当惑 「意地でも譲りません」

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 青空に咲く向日葵(ひまわり)が見ごろの季節を迎えたが、こう長雨が続いては外で楽しむことも満足に叶わない。そんな人たちに朗報がある。著名な華道家の自邸が初めて一般公開されるというのだ。が、実は水面下で売却話が持ち上がり……。当の持ち主は困惑しきりなのだ。

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 東京・表参道(渋谷区神宮前)の閑静な住宅街の一画に立つのは、地上3階地下2階、延べ床面積570平方メートルを誇る大豪邸。そのお屋敷が売りに出されるとの話が界隈を駆け巡ったのは先月のことだった。

 実際に売却話を耳にした男性が明かすには、

「一等地ということもあって、目をつけたブローカーたちが暗躍して一気に45億円もの値がついたんだ。近ごろ、大阪にある結婚式場を300億円かけて購入した創価学会などの宗教法人にも声がかかったようだけど、成約には至らなかったみたいだね」

 未だ買い手は現れていないとはいえ、商談成立となればお屋敷の持ち主はホクホク顔だろう。

「あの家は売りに出していませんよ。45億円? 本当にびっくりです」

 とは、華道家の假屋崎(かりやざき)省吾氏(62)。自らが出演する番組のロケ地としてもおなじみの豪邸だが、高値がついていたことは初耳だそう。

「たしかに数カ月前から、いくつかの不動産屋さんに家の査定をお願いしてはいましたが、お値段は15億円は下らない額と聞いていた。勝手に45億もの値段がつけられ、一人歩きしているなんて……。まだ持ち主が売却など決めてもいないのに、30億円以上も中抜きしようとしている人がいるってことなんでしょう。地面師みたいな悪い奴がいるんですね」

「あの家は譲りません」

 実際、件の豪邸では来月15日から26日までイベントが予定されている。「自宅初公開」と銘打ち、回遊式のいけばな展覧会やサイン会などを催すつもりだそうだが、ならば不動産業者に査定を依頼したのにはどんな事情があったのか。

 再びご本人に聞くと、

「犬を6匹飼っているので都心は窮屈だし、60歳を過ぎて断捨離じゃないけどライフスタイルを考え直そうと、昨年6月に軽井沢に別荘を建て、12月には鎌倉にも素晴らしい家が見つかり引っ越しました。いざ移住してみると、美味しい空気や地元のお野菜も魅力で精神衛生上もすごくいい。表参道の家は東京の拠点として、事務所や花の教室、サロンとして使うつもりでしたが、整理したらどれくらいの価値がつくのか知りたいと思っただけで、積極的に売りに出すつもりはありませんでした」

 そもそも假屋崎氏自身、過去に不動産の売買では苦い経験があったとしてこう続ける。

「表参道に住み始めて二十数年が経ちますが、以前は下北沢で建築家の故・エドワード鈴木さんに設計して貰った家に住んでいた。でも、花の教室をやったりしていたら狭くなってしまったので、証券会社の人に売ることになったんです。その際、頭金が1円もないから値段を下げられないかと泣きつかれ、こちらも売れないよりはいいかと思って応じたら、最後は高値をつけてすぐに転売されてしまった」

 ゆえに、今回は慎重に売却の話を進めていたというのである。

「表参道の家はアール・デコにこだわり、シャンデリアなどのガラス装飾や調度品もすべて職人さんが作った一点もの。本当にこの家の価値を認めて、きちんと使い続けてくれる良心のある方ならいいですが、売るつもりもないうちからそんな話が出るなんて、いい迷惑。もう意地でもあの家は譲りません」(同)

 濡れ手で粟を狙った輩たちの思惑は、すんでのところで阻止されたようだ。

週刊新潮 2021年8月26日号掲載

ワイド特集「『鋼のメンタル』の人間学」より

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