感染拡大の原因でも若者に人気のウレタンマスク 「ケイト」のマスクはSNSでバズって即完売

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SNSで話題の小顔マスクは即完売

 どうしてウレタンマスクは若者を中心に根強い人気があるのだろうか。

 昨年12月、カネボウ化粧品(花王株式会社)の「KATE」は、ポリエステルとポリウレタン製で、繰り返し洗って使える「小顔シルエットマスク」を発売した。今月21日には、同シリーズ第3弾のマスク(2枚入り・税込990円)が発売。既にインスタグラムでは「KATEマスクレビュー」が多数投稿されており、特に若い世代から人気が高いことが分かる。

「第1弾はSNSで大きな話題になり、即完売しました。化粧品とマスクの掛け合わせを楽しむという切り口や肌を明るく見せるカラー、小顔効果のある形状が若い女性を中心に支持されたのだと思います。今回発売する第3弾の商品は、ブラック、ラベンダー、ピンク、ブラウンの4色で、特にブラックは男性からも強い人気を頂いています」(花王株式会社・KATE担当者)

 今回発売されるマスクの素材は、ポリエステル90%、ポリウレタン10%の布製で、新型コロナウイルスの感染防止効果に不安の声が上がっている。この点については、

「〈マスクは感染(侵入)を完全に防ぐものではありません。〉という注意表記をパッケージの表面に記載しております。お客さまから不安の声を少なからず頂いているので、ホームページ上には、〈ウイルス防止のフィルターは使用していません。〉という文言も新たに掲載することになりました」(同)

 先の西村氏は、

「一般にウレタンマスクは、付け心地が柔らかく、息もしやすいので着けていて楽です。でも、息がしやすいということは、ウイルスも簡単に通してしまう可能性が高いということなのです。市販のマスクには、公的に明確な品質基準が設けられていないという問題はありますが、せめて不織布のマスクを着用しましょう。マスクを長時間着けるのは苦しいものですから、周りに誰もいない時やトイレの中などで外して休憩すればいいと思います。どうしてもウレタンマスクを着けたいということであれば、不織布のマスクの上から押さえる役割として重ね付けするのが良いと思います」

デイリー新潮取材班

2021年8月23日掲載

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