熱海土石流の「盛り土業者」社長が語っていた「静岡県は俺の言いなり」 関係者が明かす杜撰な工事

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 列島を震撼させた悪夢から1カ月半が経った。7月3日、静岡県熱海市伊豆山地区を襲った土石流災害は、神奈川県小田原市の不動産管理会社「新幹線ビルディング」が造成した盛り土が元凶とみられる。崩壊した土地の工事に関与していた人物が、新たな証言を口にする。

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 死者・行方不明者27人(8月16日現在)を出した重大な“人災”にもかかわらず、当の土地を造成した前所有者と現オーナーの二人は共に雲隠れしたままだ。

 当事者たちに代わって口を開くのは、冒頭の不動産管理会社の役員である天野二三男(ふみお)氏(71)と交流があり、下請け業者として盛り土の造成に関与した静岡県の建設会社社長である。...

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