日ハム「中田翔・暴力問題」栗山監督が“放出”を示唆 移籍先として囁かれるあの球団

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 後輩選手への暴力行為で無期限の出場停止処分を受けている日本ハムの中田翔(32)が、厳しい状況に追い込まれている。栗山英樹監督(60)が、「正直、このチーム(での復帰)は難しいと思っている」と退団の可能性に言及したのだ。果たして移籍先はあるのか。

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“反社”とのツーショット写真

 事件発覚から1週間。沈黙を守ってきた栗山監督が、ようやく重い口を開いた。16日、報道陣の取材に応じ、初めて中田問題について語り出した。

「今すぐ『はい、どうぞ』と何もなかったように戻れるという話ではない。正直、このチーム(での復帰)は難しいと思っている。(他球団に獲得を)お願いします、というものでもない。何かいい方法はないのか。(トレードの打診が出れば)いろんなことが全て可能性なのかもしれない」

 日ハム担当記者が解説する。

「2012年に監督に就任して以来、誰よりも中田に目をかけてきたのが栗山監督です。ただ、栗山さんは今季での退任が確実視されており、もう決定権はありません。あえてこのタイミングで放出を示唆したというのは、もう匙を投げたというところなのでしょう。来季就任が有力視されている稲葉(篤紀・前日本代表監督)さんも中田と近いと言われていますが、さすがにこの状況下で口出しすることは難しい」

 トレード期限となる8月末まで、残り2週間弱。果たして、駆け込み需要はあるのか。「コンプライアンス重視の観点から厳しいのではないか」(スポーツ紙デスク)というのが大方の見方だ。

「暴力事件もさることながら、『週刊新潮』が今年1月に報じた、闇カジノ店経営で逮捕歴がある人物とのツーショット写真についても厳しく見られると思います。球団は『1回しか会ったことがない』とコメントしていますが、試合前にバックヤードに入れる特別パスを発給させるなんて相当親密な関係に見えますからね」(同)

金髪・ネックレスの時点で「アウト」

 コンプラアンスに最も厳格と言われる巨人関係者は、「天地がひっくり返ってもウチに来ることはない」と話す。

「そもそも金髪でネックレスをしている時点でアウト。不倫騒動を起こしてロッテをクビになった清田育宏のほうが、まだ可能性があるでしょう」

 中田の出身地である広島はどうだろうか。前出のデスクは否定的だ。

「むしろ出身地であるからこそ、彼のバックグラウンドも含めて厳しく見られると思います」

 ある記者は、「あってもセ・リーグではないか」と指摘する。

「つい先日、日本ハムと西武の間で2対2のトレードがありましたが、シーズン中での同一リーグ間でのトレードは、サインプレーなどの戦術面を考慮するため極めて稀です」

 その上でこう分析する。

「中田は一塁とレフトを守ることができますが、今の戦力を見ると、首位を走る阪神は一塁にマルテ、レフトにサンズという強力な助っ人外国人がおり、付け入る隙がありません。ヤクルトもオスナ、青木宣親、DeNAもソト、佐野恵太という不動の一塁、レフトがいるため難しい」

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