中国駐大阪総領事が所在不明のまま異例の交代 原因は利権がらみの金銭スキャンダルか
日中間の闇
「結局、彼はアウトでした。クロと判断されたのでしょう」──。米中対立とコロナ禍の中、2021年7月は中国共産党結党100年、五輪東京大会開会という国際的に注目される行事が相次いだが、その背後で中国の不可解な人事も浮き彫りになった。(ジャーナリスト・吉村剛史)
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昨秋、駐大阪中国総領事館(大阪市西区靱本町)の何振良[か・しんりょう]総領事は、大阪から中国に一時帰国したまま所在不明となり、中国当局による“身柄拘束”の可能性も指摘されていた。...