五輪ツイートで話題のデーブ・スペクター ダジャレやツッコミがフォロワーに人気の訳

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10年ぶりの話題

 ここまでマジな物言いをするデーブは滅多に見られない。民放プロデューサーは言う。

「元々、デーブさんは東京五輪に批判的なツイートをかなりしていましたからね。五輪のゴタゴタぶりや、コロナ禍の政府の対応などを皮肉っていました。世間は五輪開催に批判的な人が多い。おかげで注目度が増し、ワイドショースタッフの人気も高くなっているんです。『バイキング MORE』(フジテレビ)や『ミヤネ屋』(日本テレビ系/読売テレビ)がデーブ人気を当てにして時々起用していますが、今後はさらにオファーが増えるかもしれません」

“サンジャポ”では長年、レギュラーを務めているデーブだが、普段の彼は笑いを取るほうに熱心だ。

「彼のスベりキャラはネタにされていたほどでしたからね。Twitterでも、それが人気なんです。テレビではカットされる発言や、“つまらない”“スベった”と言われることも、Twitterでは言いたいことをストレートに、誰にも邪魔されずにお披露目できます。190万人のフォロワーは、デーブさん流の“ネタ”にハマっている人たちだと思います」

 デーブのつぶやきの面白さは、芸能ネタや政治ネタを皮肉たっぷりに斬る点だという。

「それをお題にファロワーたちの“大喜利”が始まるところが話題になっているんです」

 例えばこんな感じである。

デーブ《大谷翔平の住まい→好投区》に対して、

《大谷翔平の住まい別宅→勝つしか区》
《墨田区→おスミ付きの活躍。ダ!》
《大打区》
《大谷翔平の飛距離→皆遠区》

 実はデーブのTwitterが注目されるのは10年ぶりとか。

「2011年の東日本大震災の時、多くの外国人が自国へ避難する中、Twitterには《ボクは埼玉出身のうわさがあるくらいだから》と呟きつつ、日本に留まりました。そして、デーブさん流の“寒いギャグ”が、余震が続く中でTwitterユーザーを和ませると賞賛されました」

 デーブはかつて、自身のTwitterについてこう語っている。

《僕のツイッターにはギャグとテレビへの意見がほとんどです。でも、いくつかルールを作っています。/まず、思いつきで投稿しない。僕はレコーダーやメモ帳を持ち歩き、書きたいことは必ずメモします。毎日投稿するギャグもか、って? もちろんです。ツイッターは一度投稿した内容を編集できないし、炎上を防止するためです。「大阪でタバコを買った→毎度セブン」っていうこれ、これも冷却期間をおきました》(「朝日新聞」18年8月27日付)

「今回の五輪についてのつぶやきは、ひねりもなく、冷却期間が短かったのかもしれません。独特の皮肉はいつもならSNS上でも高評価ですが、今回は珍しく賛否が分かれています。デーブさんがあまりに日本に思いを寄せ過ぎたためか、それとも開会前までは文句を言いつつも、始まってしまえば夢中になる日本人を皮肉ったものなのか……」

 東京五輪が始まるひと月以上前の6月15日、デーブは次のように呟いていた。

《東京五輪が始まるまでにタレントやコメンテーターがコメント予習
イ)なんだかんだ言ってオリンピックっていいな!
ロ)割り切ってスポーツとして見ましょう!
ハ)やっぱり開催してよかった!》

デイリー新潮取材班

2021年7月31日掲載

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