禁錮7年求刑の飯塚幸三被告 メダリスト・内柴正人氏と同じ“勲章没収”の屈辱

国内 社会 2021年7月20日掲載

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没収の手順!?

 毎日新聞(電子版)は7月15日、「池袋暴走事故 飯塚被告に禁錮7年を求刑 東京地検」の記事を配信した。

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 記事はYAHOO!ニュースのトピックスにも転載されたのだが、そのコメント欄に法曹家が相次いでコメントを投稿し、これも話題になった。

 まず事故を振り返ると、2019年4月、東京・池袋で乗用車「プリウス」が暴走。当時31歳の主婦と、3歳の長女がはねられて死亡、通行人ら9人が負傷した。

 自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(90)の裁判は東京地裁で開かれた。

 飯塚被告は最後まで「アクセルとブレーキを踏み間違えた事実はない」と無罪を主張。東京地検は7月15日、禁錮7年を求刑して裁判は結審した。判決は9月2日に言い渡される。

 ちなみに「禁錮」と「懲役」の違いだが、どちらも刑務所などの刑事施設に収監されるのは同じだ。

 違う点は、所定の作業を行う必要のない刑が「禁錮」、作業に従事しなければならないのが「懲役」になる。

 この求刑に、YAHOO!ニュースのコメント欄では、3人の弁護士と1人の検事経験者が投稿。4人のうち3人が「求刑は軽すぎる」と指摘したのだ。極めて珍しいと言えるだろう。

弁護士と元検事のコメント

 3人のコメントをご紹介しよう。最初は大阪弁護士会に所属し、ABCテレビやTBSの番組でレギュラー出演の経験を持つ山岸久朗弁護士だ。

《か…軽い…それが率直な印象です。2人の無辜の生命が奪われた重大な結果や、公判における被告人の不合理な弁解を斟酌すると軽すぎるというのが国民の大多数の感想では…?》

 2人目は、佐藤みのり弁護士。神奈川弁護士会に所属し、いじめや児童虐待など、子供を守る活動でも知られる。

《二人の尊い命が奪われたことを思うと、法律上の上限とはいえ、禁錮7年の求刑を軽いと思うのが国民感情でしょう》

 最後は元検事の前田恒彦氏だ。前田氏は2019年、大阪地検特捜部の主任検事だった際に証拠の改ざんを行った。検察に逮捕、起訴され、懲役1年6か月の有罪判決が確定、刑務所に収監された。

 前田氏は《ヤフーニュースの公式コメンテーターで法律の専門家である弁護士2人がそろって「軽い」とコメント》したことを指摘。その上で、《筆者も軽いとは思う》と綴った。

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