「ボクの殺意が恋をした」は苦しいスタート 新木優子は“低視聴率女優”なのか

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 7月4日にスタートした「ボクの殺意が恋をした」(日本テレビ系/読売テレビ制作)の視聴率は初回5・8%、第2話6・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)。日曜ドラマ枠としては大苦戦中だ。制作も制作協力もいつもと異なり、今回のヒロインは数字が取れないとの評もある……。

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 日テレの日曜ドラマ(22:30~23:25)といえば、18年10月期の「今日から俺は!!」以来、話題作が続いていた。遅めの時間枠であるにもかかわらず、平均視聴率が10%を超えることも珍しくなかった。

 ところが「ボクの殺意が恋をした」は、前述の通り非常に苦しいスタートとなった。主演はプライム帯の地上波連ドラ初主演となる中川大志(23)、ヒロインは新木優子(27)だ。

 不振の原因は何か? 日テレ関係者に訊いた。

手抜きのキャスティング

「中川は地上波連ドラ初主演ということで堅くなっているのか、押しが弱い。そして、ヒロインが新木だということ。彼女は連ドラ初主演となったフジテレビの『モトカレマニア』(19年10月期)で平均4・4%、最低視聴率3・0%という歴史に残る低視聴率を記録しています。今回も彼女は、表情がどことなく暗い。中条あやみや有村架純、上白石姉妹のような、はじけるような笑顔がありません。これでは視聴者も付いてこないと思います」

 なかなか厳しい評価のようだが……。

「もちろん彼女だけのせいではありません。とはいえ、中川と新木は共にスターダストの所属です。手抜きと思われても仕方のないキャスティングです。今回は日テレでなく、読売テレビの制作ということも原因があると思います」

 日曜ドラマは、20年1月期の「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う」から、読売テレビが制作に加わるようになっている。なぜそんな変則的な作りになったのだろう。

「もともと在京キー局の日テレと、在阪準キー局の読売テレビとは、同じ読売グループということで関係は深い。他局もそうですが、大阪制作の番組を3~4枠で全国ネットしています。ところが日テレは、読売テレビの枠をメインから外してきた。読売テレビ制作の『犬夜叉』や『名探偵コナン』といった月曜19時のアニメ枠を土曜18時に回し、ドラマ『失楽園』などを放送した月曜22時のドラマ枠は、低視聴率を連発したため04年を最後に返上させました。現在、読売テレビは、プライム帯では木曜21時の『秘密のケンミンSHOW極』、続く22時の『ダウンタウンDX』の2枠しかありません。読売テレビ制作のドラマは木曜の深夜枠1本だけになっていました。系列の準キー局なのにこれではマズいと、日曜ドラマ枠を任せることになったんです。といっても3クールに1度の割合ですが」

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