TBS「週刊さんまとマツコ」が大苦戦 M1層(20~34才男性)は誰も見ていない衝撃

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M1層の個人視聴率に※マーク

 日曜18時半からの30分番組という枠も良くないのでは?

「11日の裏番組を見ると、『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ)は14・4%、『相葉マナブ』(テレビ朝日)は10・8%、そして彼らが扮装した『サザエさん』は8・5%です。報道からバラエティ、アニメもしっかり数字を取っています。いずれも固定客はいますからね。しかも日曜夜というのは、18時まで『笑点』(日テレ)を見て、18時からはフジの『ちびまる子ちゃん』と『サザエさん』を経て、19時から『NHKニュース7』と『ザ!鉄腕!DASH!!』(日テレ)に分かれ、20時からNHK大河、『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ)、『ポツンと一軒家』(テレ朝)に3分し、21時に日曜劇場(TBS)で収束するという、国民的ルーティーンがあるのです。それを切り崩すのは並大抵ではありません」

 個人視聴率で見ると、さらに酷いという。

「そもそも編成の段階から見誤っていたかもしれません。ちなみに個人視聴率のコアターゲット層(13~49歳)で見ると、トップは『サザエさん』の5・6%でした。対して『週刊さんまとマツコ』は1・0%。100人のうち1人しか見ていない計算です。しかも、M1層(20~34歳の男性)に至っては禁断の“※”でした。視聴率は0・1%を割り込むと※マークで表示されます。つまり、ほとんど誰も見ていない……」

 さんまとマツコが組んで、なぜ※マークが付いたのか。

「そもそも、さんまさんの『ホンマでっか!?TV』(フジ)のレギュラーを降りて心苦しいマツコさんと、マツコさんと仕事をしたいさんまさんが、テレビ局に直談判して始めた企画でした。彼らにとって放送局は、どこでも良かったわけです。TBSにとっては、まさに“棚ぼた”と言っていい番組です。さんまさんとマツコさんで番組が作れるというだけで舞い上がってしまい、甘く見すぎたのではないでしょうか」

 テレビ業界には代々受け継がれる教えがあるという。

「昔から『視聴者をなめたらダメ!』『こんなもんでいい、は禁句だ』と口酸っぱく言われてきました。この言葉の重みは、『週刊さんまとマツコ』を見て痛いほど分かります。初回から楽屋話を延々と流し、2人のカラミを期待した視聴者を裏切った。2回目以降は“さんまとマツコを放し飼いで勝手に喋らせときゃ面白いだろう”という制作サイドのおごりがあったということでしょうね。出てくるゲストはTBSアナで内輪話ばかり。そもそも2人だけで喋り倒す番組ではなかったのか。視聴者は動物的カンで、自分たちに向けて発信されているかどうか分かるものなのです。テレビ界を牽引してほしいさんまさんとマツコさんには何とも気の毒な話ですよ」

デイリー新潮取材班

2021年7月18日掲載

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