交通事故の次は公選法違反…「木下富美子」都議に今後4年で使われる税金は8000万円

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 日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」(日曜版)は7月18日号の紙面と公式サイトに、渦中の木下富美子都議(54)に関する“スクープ”記事を掲載した。

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「スクープ 無免許運転の都議 新たに疑惑 違法のネット有料広告 フェイスブックで都内有権者に2千回超」

 上記が見出しになる。赤旗の記事によると、木下都議は都議選の期間中、Facebookに選挙運動用の有料広告を出稿していたという。

 公職選挙法は、候補者本人がインターネット上で選挙運動用の有料広告を出すことを禁止している。

 事実なら公選法違反の可能性がある。今後、市民団体などが刑事告発を行うかもしれない。

 全くもってお騒がせな議員だが、彼女がそもそも問題視された交通事故について、改めて振り返っておこう。

 都議選の期間中だった7月2日、木下都議は免停中にもかかわらず車を運転。板橋区高島平3丁目の交差点でバックし、停車中の乗用車にぶつかって運転手や同乗者にケガを負わせた。

 この事故が発覚した際、木下都議は「免停の期間を勘違いした」と釈明した。これが全ての始まりだったと言っていいだろう。

逃げた木下都議

 木下都議は1966年に名古屋市で出生。東京外国語大学に進み、卒業後は博報堂に入社した。2003年、当時は環境相だった小池百合子都知事(69)が手がけたクールビズのキャンペーンに参加したという。

 2016年に小池知事が主宰した政治塾「希望の塾」が開講すると入塾。2017年の都議選で初当選を果たした。

 先に紹介した「免停の期間を勘違いした」という釈明を都民が信じるはずもなく、有権者は都議としての資質を疑問視した。世論の高まりもあり、所属していた都民ファーストの会は除名処分を決定した。

 ところが、木下都議は謝罪のコメントこそ文書で発表したものの、議員辞職は否定した。

 以来、当選証書付与式は無断欠席。TwitterやFacebookは非公開とするなど、完全に逃げの姿勢に入っている。

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