「サウナブーム」ドラマ「サ道」シーズン2開始でますます熱狂 企業では「サウナ部」が続々設立

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人気施設には“サウナ女子”がいっぱい

 若い女性の利用者も増えているというので、「サウナ女子」を探しに池田さんオススメの「湯乃泉草加健康センター」(埼玉県草加市)に行ってみた。名前の通り、おしゃれ感のない昔ながらのスーパー銭湯だが、夕方に訪れると若者たちでいっぱいだ。実は、ここはサウナ検索サイト「サウナイキタイ」の人気投票で一位を獲得した有名施設。男子風呂のサウナ室の前には、「ロウリュ」と呼ばれる熱風イベントの時間になると行列ができるほどなのだ。

 食堂に入ると、いたいた、サウナ女子が。仕事帰りだろうか、数組の女性たちが「サ飯」に舌鼓を打っていた。会社の同僚と訪れたという30代のOLは、週1で関東近郊のサウナ巡りをするのが趣味だという。

「最初は水風呂に入るのが怖かったんですが、慣れると、あの痺れる感覚がクセになってしまいました。女湯のサウナって、男湯に比べてぬるく設定されていて物足りないんですが、ここは80℃近くあり本格的。いい感じに“整いました”。都内は男性専用のサウナが多いですが、数ヵ月に1度、レディースデーをもうけている施設もあります。ただ、予約を取るのが大変で……」

企業に増える「サウナ部」

 ブームはビジネスシーンにまで押し寄せている。「サウナ部」を創設する企業が増えているという。日本航空の「JAL Sauna Club」は、設立2年半ながらも今や部員は350人と社内一の大所帯。二番目に多い「ランナーズクラブ」の倍以上の規模だという。代表の岡本昂之さん(35)が話す。

「人気の理由はなんと言っても、参加のハードルが低いところです。装備も準備もいりません。ただサウナに行くだけですから。若い世代が中心になっていますが、4割が女性で、40代、50代の年配の方も含め、幅広い層に参加してもらっています。コロナ前はホームサウナの『新宿天然温泉テルマー湯』に定期的に集まったり、山中湖でテントサウナをしたりして楽しんでいました」

 当初、親しい友人と連れ立って行くだけだった“サウナー”の岡本さんが、部を立ち上げようと思ったきっかけは、サウナとビジネスの相性の良さに気づいたからだという。

「サウナ室にはスマホは持ち込めませんよね。『デジタルデトックス』と言うのですが、否応なく仕事と遮断せざるを得ません。そんな中、サウナと水風呂でストレス解消すると頭の中がリセットされ、仕事のいいアイディアが浮かんでくる。仕事仲間と一緒に入れば、文字通り裸同士のコミュニケーションが取れます」

次ページ:異業種のサウナ部と「ALLIANCE」を結成

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