宮澤エマは三谷幸喜のお気に入りで大河出演…三谷作品「常連女優」の共通点といえば?

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高評価の“条件”

 2人は三谷が監督・脚本を手がけた映画、「ラヂオの時間」(東宝・97年)、「ザ・マジックアワー」(同・08年)「清須会議」(同・13年)などに揃って出演していることからも、“信頼度”が高いことが分かる。

 大河の「鎌倉殿」では、鈴木京香の出演が発表されている。西田敏行(73)が演じる後白河法皇(1127~1192)の側室という役だ。

 演技を高く評価されている実力派の女優も、常連として脇を固め、三谷作品の“質”を高いものに保っている。

“小劇場の女王”と呼ばれた長野里美(59)、三谷が主宰した東京サンシャインボーイズに所属する宮地雅子(55)、元劇団四季の堀内敬子(49)、瀬戸カトリーヌ(45)といった面々は三谷ファンならおなじみだろう。

 上記した4人では、堀内敬子が「鎌倉殿」に出演することが発表されている。

「天海祐希(53)、吉田羊(年齢非公表)、小池栄子(40)、秋元才加(32)といった女優さんも三谷作品の常連として知られています。この4人では小池さんが『鎌倉殿』に出演しますが、やはり注目は宮澤エマさんでしょう。32歳ですから遅咲きのブレイクと言ってもいいと思います」(同・関係者)

期待する“分野”

 そもそも三谷幸喜は、自身の発言やアドリブにしっかりと反応できるタイプの役者を気に入るという。

「その上で女優さんの共通点となると、サバサバしたキャラクターということになると思います。いわゆる女性らしいキャラクターを期待しているのは多分、常連組なら石田ゆり子さん(51)ぐらいではないでしょうか。宮澤エマさんもテレビ業界ではサバサバした素顔で知られていますし、勘の良さも折り紙付きです。三谷さんのアドリブに反応できるのは間違いなく、だからこそお眼鏡にかなったのかもしれません」(同・関係者)

 かつての宮澤エマは、いわゆる“ハーフタレント”としても活躍し、バラエティ番組を足がかりに女優として活躍の場を拡げていった。

 そのため、高橋メアリージュン(33)や池田エライザ(25)と比較するテレビ関係者もいたようだが、最近はそこから抜け出した感が強いという。

「三谷さんのお気に入り女優として、新しい段階に入ったのではないでしょうか。“鈴木京香の後継”と言ったら耳目を惹くのかもしれませんが、さすがに吉田羊さんなどが控えているので、それは言い過ぎでしょう。宮澤さんはまだ30代ですから、三谷組における“新人”女優として伸び伸び活動することが期待されていると思います」(同・関係者)

 三谷幸喜は気に入った女優のうち、「この女優さんは映画、この女優さんはテレビドラマ、この女優さんは舞台」と“得意分野”を考えて配役するという。

「宮澤さんの場合は、まずは舞台映えのする女優さんに成長してほしいと考えているのではないでしょうか。その上で、テレビでお茶の間の支持を集めたことから、ドラマでの活躍も期待していると思います」(同・関係者)

デイリー新潮取材班

2021年7月4日掲載

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