天皇陛下、異例の“五輪ご懸念”発言の背景に秋篠宮さま コロナの最新知識をご共有

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会見の2日前に菅総理から「内奏」

 6月24日、記者会見で西村泰彦宮内庁長官が「天皇陛下は現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況を大変ご心配されておられます」と発言。天皇陛下が国論を二分するテーマについて“異例”のご見解を示された形となったが、その背景にあったのものとは――。

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 問題の長官会見の2日前、天皇陛下は皇居の宮殿で菅総理から「内奏」を受けられている。内奏とは天皇に対して主に総理が国政について報告する行為を指す。その内奏を終えた菅総理は周囲にこう漏らしたという。

「陛下はコロナの感染状況をかなり心配されているようだった」

 社会部デスクはこう分析する。

「これまでの内奏では、陛下は総理の報告を“聞き置く”に留められてきました。陛下の側から何かお尋ねになったり、報告の中身に踏み込んで感想を仰ることはまずありません。ただ、今回の内奏では、陛下が総理の報告にご不満を覚え、何がしかの見解を示されたように感じます。そうした陛下のご様子を察して西村長官も腹を決め、拝察発言に繋がったのではないか。もし、表立って官邸に事前通達していたら間違いなく発言を止められていたはずです」

秋篠宮さまとオンラインでやり取り

 加えて天皇陛下が感染拡大にご懸念を抱かれるようになった背景には、秋篠宮さまの存在も見え隠れしている。秋篠宮さまは5月頃から立て続けにコロナに関連するご進講を専門家から受けておられ、その中には“8割おじさん”こと京大の西浦博教授も含まれており、

「西浦教授は、長官会見前日の23日に開かれたアドバイザリーボードで、東京五輪の開会式が行われる7月23日には、従来型よりも感染力が1.9倍も高いインド型変異株の占める割合が68.9%に達するとの試算を報告しました。こうした情報を秋篠宮さまも当然、お聞き及びだった。天皇陛下と秋篠宮さまはいまもオンラインでやり取りをされているご様子です。秋篠宮さまがご進講で得られた最新の知識を、天皇陛下に伝えられ、共有されておられるのでしょう」(宮内庁関係者)

 7月1日発売の週刊新潮では、波紋を広げる天皇陛下の“異例のご懸念”について詳報する。

週刊新潮 2021年7月8日号掲載

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