トヨタ「豊田章男社長」の役員報酬は4億4200万円 外国人役員より10億円も安いワケ

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報酬が上がりにくい土壌

 有森氏は、そもそも日本の企業には報酬が上がりにくい土壌があると語る。

「日本の企業は新卒一括採用、年功序列、終身雇用がいまだに存在します。そのため、飛び級で昇格するとか、飛びぬけて給与が高いというケースは生まれにくい。日本の企業も、海外の企業と人材の交流を行う必要がありますね。日本の経営者が海外で活躍できるようになれば、報酬事情もまた変わってくることでしょう」

 では実際のところ、豊田社長の4億4200万円の報酬は安いのか、高いのか。2015年には、ゼネラルモータース社のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)の報酬が32億円で、同年の豊田社長の3億5200万円の9倍に達するという報道があったが、

「企業の業績からいえば、安いですね。私は10億円でもおかしくないと思います」(同)

デイリー新潮取材班

2021年6月30日掲載

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