「後で戻ってくる」のネイティブな表現は? 在米医師が教える生きた英語

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 コロンビア大学医学部外科教授であり、ニューヨークのトップドクターとして知られる加藤友朗医師。『ネイティブを動かすプレミアム英会話50』(新潮社)の著者でもある加藤氏が日常で出会う“ネイティブ英語”を紹介。

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 前回はspaceという言葉がビジネス・スクールで「分野」や「市場」の意味でよく使われるという話をしました。このように特定の人たちが好んで使う言葉を英語ではjargonと言います。日本で言えば「業界用語」でしょうか。spaceはまさにbusiness jargonと言えます。ネットで調べてみると、こういったjargonを鬱陶しいと思う人たちも結構いて、なぜ普通にhealthcare fieldと言わずにhealthcare spaceと言う必要があるのかとか、social mediaと言うだけですむのに、なんでわざわざsocial media spaceと余計な単語をつけるんだなどと言っている人たちもいます。古今東西、業界用語にはおんなじような反応があるみたいですね。

 さて今回の表現はcircle back。circle backは回って戻ってくるということですが、結局のところはcome backとあまり変わらない意味です。ただ、circle backには何か他のことをしてから戻ってくるニュアンスがあります。日本語に訳すと「後でまた戻る」という感じでしょうか。circle backはビジネスのミーティングでもっともよく使われる言葉の一つで、これもbusiness jargonと言えます。

 circle backの使い方の例は“We have to move on to the next topic. Let’s circle back to this issue some other day.”「次のトピックに進まないといけません。この問題は別の日にまたやりましょう」や、“I want to circle back to my original point on sustainability.”「はじめに言った持続可能性というポイントに話を戻したいと思います」などです。

 では練習問題です。(答えは下)

1.日本語に訳すと?

“When they say ‘circle backʼ, does it mean we have to do this pointless discussion again?”

2.circle backを使って英語で言うと?

「今はチャプター3に進みますがチャプター2にはまた後で戻ってきます。」

加藤友朗(かとうともあき)
コロンビア大学医学部外科教授。東京大学薬学部、大阪大学医学部を卒業後渡米。世界初の多臓器摘出体外腫瘍切除手術を成功させ、ニューヨークのトップドクターとして世界中から集まる患者の命を救う。『ネイティブを動かすプレミアム英会話50』(新潮社)が発売中。

週刊新潮 2021年6月17日号掲載

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