人間の代わりに「ぬいぐるみ」が旅をエンジョイ 癒し効果絶大“石垣島エコツアー”

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 明るく晴れた空、蒼く透明な海、緑あふれる森。美しい自然の中、カヌーやシュノーケリングを楽しむのは、なんと「ぬいぐるみ」たち。実はこちら、コロナ禍や天候不良で遊びに行くことができない“ニンゲン”に代わって、ぬいぐるみが旅を満喫する、そんなエコツアーなのだ。

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 何とも可愛くて魅力的な写真の数々だが、石垣島北部で観光業を営む「エコツアーふくみみ」の大堀健司さんは、なぜこのような「ぬいぐるみ」を対象としたエコツアーを始めたのだろうか。

「エコツアーを約20年やっているのですが、うちのお客様には小さなお子さんがいる家族連れが多いのです。エコツアーは自然を対象としているので、台風や悪天候で中止になることもあります。そんな時、行けなくなったお子さんが泣いているという話を聞いて、『お子さんが家族やお友達のように大事にしているぬいぐるみを代わりに送って旅を楽しんでもらったら、その子も元気になるかな』と思っていたんです」

 着想は泣いているお子さんを慰めたいとの思いから。しかし、実際にはアイディアだけにとどまっていた。それを変えたのが、新型コロナウイルスによる外出自粛の流れだ。

「コロナ禍で本格的に外出や旅行が制限され始めて、以前から考えていたぬいぐるみの自然体験をやったら、旅行に来られない方々の気が晴れるかな、と思ったのがきっかけです。“ニンゲン”のエコツアーが減って空いた時間にできるかなと」

メールはツアー中に4回

 こうして2020年5月から始めた「ぬいぐるみエコツアー」。内容は人間のエコツアーとほとんど変わらない。

 砂浜でカニやヤドカリと触れあい、ハンモックでお昼寝。浅瀬でのシュノーケリング、マングローブの森をカヌーで探検、渓流に沿って歩き、上流の小さな滝で水遊び。

“ニンゲン”が約2日間で経験できる自然体験を、ぬいぐるみが持ち主に代わって体験してくる。これにフォトブックやお菓子などのお土産がついて料金は1体6000円。“ニンゲン”の旅行と比べてリーズナブルで、癒しの効果は絶大だ。

 天候に恵まれた日を待って実施されるため、長期間ぬいぐるみを預かることもあるが、持ち主に対するケアも手厚い。

「報告のメールはツアー中に4回、ですね。ぬいぐるみが宅配便や郵便で到着した時、“ニンゲン”と同じようにウエルカムドリンクを差し上げて、その写真と共に到着メールを送ります。その後は待機期間もありますので、実際にエコツアーを開始した時の報告を送ります。後はツアー終了時と、ぬいぐるみが石垣島を出発するとき、離れて待つぬいぐるみのオーナーさんが寂しくないように、不安がないように気を付けています」

 すべて写真と共に報告があり、持ち主も美しい自然の画像やエンジョイしているぬいぐるみたちの様子を確認することができる。「ぬい(ぬいぐるみのこと)たちが楽しんでいると思うと仕事も頑張れる」「ストレスが溜まっていたけど癒された」など、中間報告に感激する持ち主も多いようだ。

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