市川海老蔵「KABUKU」の中国人差別問題 歌舞伎界から擁護の声が出ないワケ

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襲名間近なのに……

 こう書いてあると、共演者や歌舞伎の専門家による意見を取り入れたようにも読める。だが、実際は違ったという。

「ネット上で『海老蔵さんの企画会議に出席した』と書かれたのは、幻冬舎での活動が有名な編集者の箕輪浩介さん(35)、著書『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)で知られる佐々木圭一さん(48)といった方々です。歌舞伎ファンがイメージする歌舞伎の関係者とはあまりにも違いすぎており、これでは『KABUKU』を守ってやろうという気持ちにはならないと思います」(同・歌舞伎関係者)

 Twitterには《團十郎になろうかという人が》演じるべき内容ではないという指摘があった。どうやら、これが一番、的を射た意見ということになりそうだ。

「コロナ禍もあるのでしょうが、今の海老蔵さんは歌舞伎座を離れた単独行動が目立ちすぎます。共演者も固定されており、演目も彼の実力からすると軽量級の作品と言わざるを得ません。團十郎の襲名が近づいている今こそ、歌舞伎座にどっしりと構え、先輩方との共演を重ねて芸の精進に励むべきです。『KABUKU』の不評は起こるべくして起きたことだと思います」(同・歌舞伎関係者)

デイリー新潮取材班

2021年6月12日掲載

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