長友佑都の後継は誰か? タジキスタン戦で露呈した「左サイドバック」の人材難

スポーツ 2021年6月11日掲載

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やはり長友頼み!?

 6月7日に行われた2022年カタールW杯アジア2次予選の日本対タジキスタン戦は、日本が橋本拳人(27)や川辺駿(25)の代表初ゴールで4-1と勝利した。

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 すでに日本は最終予選進出を決めていたためメンバーを大幅に変更。吉田麻也(32)、酒井宏樹(31)のベテラン2人は五輪代表に参加したため不在で、長友佑都(34)もベンチから戦況を見守った。

 このためチグハグな試合運び、さらには2次予選で初めて失点したことで厳しい論調もあった。

 そのエクスキューズとしてタジキスタンは最終予選進出の2位争いをしているチームであり、ミャンマーやモンゴルとは“格”が違うこと、日本はDF陣のメンバーを総入れ替えしていることが指摘された。

 たぶん新型コロナウイルスの影響だと思うが、日本が98年フランスW杯に初出場して以来、W杯2次予選がこれだけ注目を集めたのは初めてだろう。

 例えば前回は、初戦のシンガポールにホームで0-0と引き分けたことで、ハリルホジッチ監督(69)は批判の矢面に立たされた。

 しかしその後はカンボジア、アフガニスタン、シリアに連勝し、2次予選は7勝1分け0敗の無失点で最終予選に進出した。「アジア2次予選は勝って当たり前」であり、失点したかどうかなど問われなかった。なぜなら日本にとって2次予選は通過点だからだ。

激戦の右SB

 ところが今回は違った。前述したようにコロナウイルスの影響かもしれない。海外からチームを受け入れて試合をすることが難しい状況にある。

 このため2次予選でも世間の耳目を集めた。実際、W杯予選で来日したキルギスはコロナウイルスの検査で陽性反応の選手が1名いて、濃厚接触者にGK3名を含む5名の選手が該当したためモンゴル戦はDFがGKを務めたものの、最下位のモンゴルに0-1で敗れた。

 日本は「勝って当たり前」の試合で初めて失点したこと、主力3人が五輪代表で不在だったこと、そのため新しい選手が起用されたことで注目度が高まった。それはそれで、話題として取り上げられたことは歓迎すべきかもしれない。

 そしてタジキスタン戦で明らかになったのは、右SBは競争が激化したが、相変わらず左SBは人材不足ということだった。

 右SBには今回、五輪代表に加わった酒井というフィジカルコンタクトに長けた選手がいる。イタリアのボローニャで活躍する冨安健洋(22)も、「どこでプレーしても決まり事があるが、CBは負荷がかかる。僕はサイドバックの方が向いていると思う。より自由度があるから」と右SBでのプレーを希望しているほどだ。

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