“五輪反対”色を強めるワイドショースタッフの本音 恐れる“手のひら返し批判”

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見透かす視聴者

《冷静に、客観的に周囲の状況を見極め、今夏の開催の中止を決断するよう菅首相に求める》

《選手と関係者で9万を超す人が入国する。無観客にしたとしても、ボランティアを含めると十数万規模の人間が集まり、活動し、終わればそれぞれの国や地元に戻る。世界からウイルスが入りこみ、また各地に散っていく可能性は拭えない》

 五輪に反対・延期を求める世論が過半数を占めているのだ、朝日の社説を歓迎する声もあったが、同時に批判の声も出た。

 中でも多かったのが、朝日新聞が五輪のスポンサーを辞めずに五輪中止を求めていることへの揶揄だ。また週刊ポストは「夏の甲子園も中止にするのか?」と朝日新聞に取材を申請した記事を掲載し、ネット上で話題になった。

「つまり、視聴者は見透かしているんだと思います。新聞でもテレビでも、いつかは東京五輪の開催支持に転じ、選手を応援するのは折り込み済みなのです。実際、東京五輪は視聴率が期待できますから、開催してほしいですね。『手のひら返し』と批判されるのは覚悟の上で準備を進めるしかありません。問題なのは、いつ、どういうタイミングで、反対から応援に変わるかということだけです」(同・関係者)

巧妙な羽鳥慎一

 各局、各番組とも互いの様子を見ながら、徐々に報道姿勢を変えていくつもりのようだ。そんな中、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系列・平日・8:00)のスタンスに注目が集まっているという。

「MCの羽鳥慎一さん(50)が中立の姿勢を堅持しているので、コメンテーターが五輪反対を強く訴えても、トーンが薄まっているように見えます。上手いやり方ではないでしょうか。“手のひら返し”の批判を免れることは無理でしょうが、さすが羽鳥さんですね。先陣を切って選手応援のスタンスに移っても違和感はないかもしれません」(同・関係者)

デイリー新潮取材班

2021年6月6日掲載

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