「ドラゴン桜」、江口のりこのセリフに込められた制作スタッフのメッセージを読み解く
TBSの連続ドラマ「ドラゴン桜」(日曜午後9時)は誰の目にも16年前の前作とは違うが、やっぱり面白い。前作は東大受験をめぐる青春ドラマだったものの、今作は教育ドラマ色が強い。「半沢直樹」を大ヒットさせたことで知られるチーフ演出家の福澤克雄氏(57)が、「3年B組金八先生」を演出した人でもあるからだろう。
「ドラゴン桜」の今作の方向性を象徴するセリフが5月23日放送の第5話にあった。龍海学園高の東大専科を率いる主人公・桜木健二(阿部寛、56)が言ったのではなく、生徒の自由を重んじるために桜木と対立する龍野久美子理事長(江口のりこ、41)が口にしたものだ。...