「ぐるナイ」でまさかの“続きは次週の放送…” わざわざ分割する事情

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続きは次週で

 話を日テレに戻そう。

「日テレは3回、“金曜ロードショー”枠で放送しています。03年、08年、そして今回で、主演の2人は最初から声優の石田彰さんと冬馬由美さんのまま変わっていませんが、過去2回は金曜・土曜と2夜連続の特別編成でした。つまり、今回、初めて2週に分けて放送したことになります。やはり、視聴者ファーストという意味では、1週間おいて放送するのはよくないでしょうね。とくに今は、NetflixやHulu、Amazon Prime Videoといった有料のオンデマンド配信サイトで、続きが見たいと思ったらすぐに見られる時代です。後半を翌週に引っ張ったところで、視聴率を獲得する秘策にはならないでしょう」

 今回は、「金曜リクエストロードSHOW!」ということで、視聴者からのリクエストに答える形の放送だった。昨年から始まり、5月に「天使にラブ・ソングを…」、6月に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの3連発、10月の「E.T.」、「プラダを着た悪魔」に続き、今年初となる“リクエストSHOW”だった。特別編成するほどではなかったということか。

 そして、13日の「ぐるぐるナインティナイン」でも“続きは次週で”が起こったのだ。名物企画“ゴチになります!”では、“VIPチャレンジャー”として、森山直太朗と生見愛瑠が登場。いつものようにグルメバトルが進んでいたが、突然“次週、SPメニューを賭けて、直太朗さんの名曲を即興替え歌対決”とナレーションが入って番組は終了したのだ。失礼ながら、それほど滅多に出演しない大物ゲストというわけでもないし、次週が楽しみになるような企画とも思えない。日テレでは、2週分割が流行りつつあるのだろうか。

「正直言うと、苦肉の策なんです。日テレに限った話ではありませんが、コロナの影響でCMスポンサーが減り、広告収入が減ったために、番組制作費が削減されています。日テレでは今年度から10%削減されたと聞きます。つまり、1週分の予算で取った番組を2週分に薄めて流すという、いわば経費削減というわけです。今後、この方式は他局でも増えてくるかもしれませんね」

デイリー新潮取材班

2021年5月27日掲載

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